東信堂〜新刊案内
吉野孝・前嶋和弘 編著
早稲田大学日米研究機構
2012.3刊 232頁 A5判
並製 2,400円(本体)
ISBN978-4-7989-0095-7
- オバマ政権と過渡期のアメリカ社会
――選挙、政党、制度、メディア、対外援助 - 吉野孝・前嶋和弘 編著
早稲田大学日米研究機構
オバマ大統領が画期的成果と自賛した医療保健改革法の成立は、逆に、ティーパーティ運動の活発化はじめ反対勢力の結集を招き、中間選挙で大勝した共和党の勢いの前に、今やオバマの再選さえ危ぶまれている。この現状の下、中間選挙での選挙運動と投票行動、共和党指導者の活動、選挙制度の問題、対外援助政策等、2012年大統領選挙を焦点に、日本で報道不十分な実態も含め的確に分析した、オバマ政権と現代アメリカ政治考察第三弾。
プロローグ 吉野 孝
第1章 2010年中間選挙におけるティーパーティのインパクト:集計・個人レベルデータを用いた実証分析(飯田健)
第2章 連邦下院共和党指導部:組織化,戦略,活動 (吉野孝)
第3章 グラスルーツ・ポリティックス:アイオワ州アウトリーチ戦略とティーパーティ運動 (渡辺将人)
第4章 複合メディア時代の政治コミュニケーション:メディアの分極化とソーシャルメディアの台頭で変わる選挙戦術 (前嶋和弘)
第5章 2010年の連邦下院議席配分と選挙区区割り見直し作業:2012年以降の選挙に与える影響 (上田路子)
第6章 選挙制度と大統領選挙人制度:現状と問題点 (今村浩)
第7章 オバマ外交の今後:「開発力」から見た対話・協調路線 (小川裕子)
第8章 評価と展望:中間選挙後の政治動向と2012年の連邦公職選挙に向けて (吉野孝)
エピローグ (吉野孝)
蓮生郁代 著
2012.3刊 256頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0094-0
- 国連行政とアカウンタビリティーの概念
――国連再生への道標 - 蓮生郁代 著
国連実務経験者による組織再生のための労作 国連も決して過誤皆無の組織ではなく、時にイラク石油食料交換計画でのような政治的腐敗さえ惹起する。こうした破綻根絶をめざす国連の改革を、国連機関で実務経験を持つ著者が、予算制度改革に基づく「管理型」と、直接的・対面的応答に立脚した「政治的」という、二つのアカウンタビリティーの概念と実際を通じて詳細に考察した本書は、加えて両者を結合し行政を統制する「監査」の重要性を力説した、まさに組織再生のための労作である。
第吃堯々駭△隆浜型アカウンタビリティーの概念分析
第1章 国連の管理型アカウンタビリティーの基本的構造
第2章 管理型アカウンタビリティーの概念の推移のモデル
第3章 国連の管理型アカウンタビリティーの概念の推移
第4章 国連に導入された新公共経営論の特徴
第局堯々駭△旅埓監査の制度的分析
第5章 行政監査機能の判断基準
第6章 イラク国連石油食糧交換計画にみる行政監査の制度的課題
第7章 参加の拡大とオーディエンス
結 論 国連再生への道標
立教学院英語教育研究会 編、鳥飼玖美子、寺昌男 監修
2012.3刊 319頁 A5判
並製 2,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0114-5 C3037
- 英語の一貫教育へ向けて
- 編:立教学院英語教育研究会、監修:鳥飼玖美子、寺昌男
独立各校間の「一貫連携教育」構築のために
グローバル化の中、日本人の「英語下手」が重大な欠陥としてますます問題化しつつある。開始された小学校での英語教育の義務化は、事態転換の鍵となるか?ポイントは、小中高大間におけるカリキュラムの連続性と有効性だろう。立教学院が約10年間、小学校から大学院に至るまで、それぞれの学校の独自性を活かしつつ進めてきた英語の「一貫連携教育」を紹介・考察した本書は、そうしたカリキュラム構築のための得難い示唆となるだろう。
はしがき――現代社会の課題に応える英語教育の姿を求めて
はじめに――英語の一貫教育へ向けて
吃堯ヽ悗咾鮨爾瓩董宗集修会の講演から
第1章 一貫と連携
1.立教が目指す英語教育の一貫と連携
2.英語教育における一貫と連携
第2章 実践と理論
1.発想転換の力
2.中高一貫の指導と評価を見直す
3.生涯英語のすすめ
4.対論・『構造としての言語、実践としての言語』
第3章 英語教育と学習意欲
1.そもそも学習意欲とは何か
2.学習意欲を引き出す
局堯 崟犬た英語」を求めて――共同研究の中から
1.研究会議の現場から
2.相互授業参観
3.マイクロティーチング実践
4.「動機づけ」に関する共同実践研究の諸相
5.質的追跡調査
英語ワーキンググループ(英語教育研究会)の歩み
あとがき
大坪正一、平田淳、福島裕敏 編著
2012.3刊 191頁 A5判
上製 2,700円(本体)
ISBN978-4-7989-0104-6 C3037
- 学校・教員と地域社会
- 編著:大坪正一、平田淳、福島裕敏
新教育基本法下改革に関わる諸問題・諸矛盾
教育基本法の改定に基づく制度変革は、教員免許更新制の導入はじめ新たな義務を教員に課している。この新自由主義を底流とする行政による要求と、今日教育現場に見る教員のニーズの間に横たわる諸問題・諸矛盾を、教員養成問題と対地域社会問題の2部構成、7論稿により追究した本書は、かねてから「教員養成学研究開発センター」及び「生涯学習教育研究センター」を中心に独自の研究を行ってきた弘前大学の執筆陣による労作である。
第1部 教員と教員政策
1 現代教員養成改革下の弘前大学教育学部における教員養成(福島裕敏)
2 シュタイナーの教員養成論と《芸術による覚醒》(遠藤孝夫)
3 カナダ・オンタリオ州における教員管理政策の変容(平田淳)
第2部 教育と地域社会
4 教育実践研究と地域(大坪正一)
5 平成10年代の学校教育の動向と社会教育行政の変質(佐藤三三)
6 子どもたちは学校外で何を学ぶのか(深作拓郎)
7 生涯学習を拓く大学での学び(藤田昇治)
山田礼子 著
2012.3刊 273頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0112-1 C3037
- 学士課程教育の質保証へむけて
――学生調査と初年次教育からみえてきたもの - 著:山田礼子
現代大学教育の焦点的課題群に肉迫する必読の研究
教育の質保証は今日の高等教育最大の課題だ。だが、現代社会が要求する保証されるべき教育の質とは何か、また教育の成果としての学生の質向上は具体的にどう測られるのか――これらの問題意識のもと展開・考察される三つの問題群、すなわちいま世界の高等教育が共通して追究する普遍的な技能、学生の成長の測定手法開発、初年次から学士課程を貫通する教育のあり方等、現代大学教育の焦点的課題に肉迫した本書は、まさに関係者必読の研究である。
序 大学教育の質保証にむけて
第一部 高等教育の質保証の動向と評価
第1章 世界の高等教育政策と質保証
第2章 学習成果測定方法の考察
第3章 学生調査による大学教育の成果測定
第4章 学生の情緒的側面の充実と教育成果
第5章 大規模継続型学生調査の可能性
第6章 教育の質保証とIR――学生調査の活用
第二部 学士課程教育の保証――日米比較
第7章 『学士課程教育』が提起する課題とは
第8章 大学における初年次教育の展開――米国と日本
第9章 初年次教育のための組織体制づくり
第10章 初年次教育の展開と課題
第11章 大学から見た高校との接続
第12章 米国の高等教育におけるアーティキュレーション
桐谷正信 著
2012.3刊 267頁 A5判
上製 3,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0103-9 C3037
- アメリカにおける多文化的歴史カリキュラム
- 著:桐谷正信
対立から理解へ――多文化教育への新たな示唆
すでに世界的に実態化しつつある文化的多様性と、その反面で激化する国家的統合の要請――ますます高まるこの対立を超え、多様性と統一性の適切なバランスの上に立脚し、多文化的社会転換のダイナミズムの認識・理解をめざす教育のあり方を、アメリカの中等教育テキスト「新しい社会史」と、それに基づく1980〜90年代の合衆国史カリキュラムの開発を手がかりに追究・考察した労作。本書がわが国今後の教育にもたらす示唆は極めて大きい。
序章 本研究の目的と方法
第1章 アメリカにおける「新しい社会史」の成立と特質
第2章 多文化的歴史カリキュラムとしてのPOSH の構成
第3章 POSH における多文化的歴史教育
第4章 「新しい社会史」と政治史の総合による多文化的歴史カリキュラム
第5章 多文化的歴史カリキュラムにおける「多様性」と「統一性」
第6章 「新しい社会史」に基づく多文化的歴史カリキュラムの内容構成原理
終章 本研究のまとめと今後の展開
参考文献一覧
ホーン川嶋瑤子 著
2012.3刊 330頁 A5判
並製 2,500円(本体)
ISBN978-4-7989-0101-5 C3037
- スタンフォード 21世紀を創る大学
- 著:ホーン川嶋瑤子
21世紀をリードし続ける研究大学の全体像
スタンフォードはいかにして世界有数の研究大学に成長したのか? 同大学院出身の著者が、アメリカ高等教育史を背景に、学長、教授、日本人留学生等、多くのインタビューを交え、豊富な最新資料を駆使して描き尽くす、大学の21世紀ビジョン。ガヴァナンス、ファイナンス、変革力、「成功の文化」から、研究・教育の学際化、グローバル化、学産連携まで、日本に示唆するものは極めて大きい。最強の留学ガイドでもある。
ジョン・ヘネシー学長――21世紀の大学を創る(インタビュー)
第1章 スタンフォードの今日
第2章 スタンフォードの7つのスクール
第3章 スタンフォードのファカルティ
第4章 スタンフォードの教育
第5章 大学のグローバル化
第6章 スタンフォードと産業の連携
第7-犠蓮.好織鵐侫ード大学 120年の歴史
第7-蕎蓮.▲瓮螢の高等教育史
第8章 アメリカの高等教育を展望する
新堀通也 著
2012.3刊 424頁 A5判
並製 2,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0107-7 C3037
- 未曾有の「国難」に教育は応えられるか
――「じひょう」と教育研究60年 - 著:新堀通也
まさに生涯現役の活力溢れる時評・研究史
卒寿を過ぎてなお第一級の研究・分析・批判力――そのみなぎる知の活力を如実に示す424頁。わが国教育社会学のパイオニアとして、多くのユニークな研究で戦後の教育界をリードした著者による、教育・社会・政治、さらに2011年の東日本大災害に至るまで30年に及ぶ定点観測的社会時評及び、共にわが国の嚆矢をなした夜間大学院、臨床教育学に関する記念碑的論考から成る本書は、教育関係者のみならず、広範な読者の共感必至の一冊である。
はじめに――なぜ本書を出版するのか
第1部 戦後から21世紀まで何を主張してきたか
機〇代と教育
供ゞ軌蕾革の再検討
掘ヽ惺擦僚斌
検ゞ技佞隼劼匹
后ゞ軌薐丙垢搬膤
此〔ち粛の「国難」
察.瓮襯肇瀬Ε鵑垢覿軌
第2部 教育研究60年の自分史
機ゞ軌藜匆餝悗隼筺
供[彎俺軌薐悗硫歛蝓宗集Φ耄鬚鬚佞泙┐
掘,錣研究の軌跡――ある教育研究者の「自分史」
検ゞ軌藐Φ60年――分析図表の提唱
第3部 著書一覧
嶺井明子、川野辺敏 編著
2012.3刊 247頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0102-2 C3037
- 中央アジアの教育とグローバリズム
- 編著:嶺井明子、川野辺敏
新国家建設と市場原理との格闘
1991年ソ連解体後独立した旧ソ連圏諸国の教育は、理念・制度等全てにわたり、社会主義時代との連続面、非連続面が絡み合い、グローバリズムとナショナリズムが交錯する現代世界の教育を考える上で見逃せぬ問題を孕んでいる。本書はそれら諸国の内、中央アジアに位置しムスリムという共通性を持つ四カ国の教育を、現地研究者を加えた執筆陣が実態調査をふまえ、その知られざる動態を総合的に紹介・考察した貴重な研究である。
はじめに――なぜ中央アジアか(嶺井明子)
序 独立前の中央アジア――自然・民族・歴史と教育(川野辺敏)
第吃堯|羆アジア各国の教育改革の軌跡
第1章 ウズベキスタン共和国――「漸進的」改革モデル(嶺井明子)
第2章 カザフスタン共和国――躍進する中央アジアの雄(岩正吾)
第3章 キルギス共和国――模索が続く国づくりと人づくり(関啓子)
第4章 タジキスタン共和国――内戦をのりこえて(遠藤忠)
第局堯ゞ軌蕕鬚瓩阿觸問題
第1章 農村の子どもの教育保障――帰還カザフ人・障がい児を中心に(アフメトワ・グリザダ)
第2章 教育にみられる民族的特性――ウズベキスタン(マフカモワ・サイーダ)
第3章 数学の授業過程からみた学びの特徴――カザフスタン(大谷実)
第4章 「憲法教育」と国民統合の課題――ウズベキスタン(木之下健一)
第5章 「ロシア語化」「カザフ語化」政策 対 多言語主義――カザフスタン(スレイメノワ・エレオノラ)
第6章 少数民族の母語教育保障のパラドックス――カザフスタン(タスタンベコワ・クアニシ)
第7章 リテラシーと多言語併用をめぐる中央アジアのクロスロード――ヴィゴツキーL.S. とルリヤA.R. の「文化的=歴史的理論」(森岡修一)
第8章 グローバル化時代の高等教育の発展――キルギス(イサーエフ・クセイン、ショクシェワ・グリナーラ)
第9章 高等教育における公正性確保と質保証―不正行為対策に焦点を絞って―キルギス(松永裕二)
第10章 高校生の9割が学ぶ職業カレッジ――ウズベキスタン(水谷邦子)
第敬堯ゞ軌蘋鑪とグローバル・ガバナンス
第1章 世界の「多極化」と中央アジアの教育協力(澤野由紀子)
第2章 教育戦略のグローバリズム(福田誠治)
おわりに(嶺井明子)
浜野隆、三輪千明 著
2012.3刊 314頁 A5判
上製 3,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0097-1 C3037
- 発展途上国の保育と国際協力
- 著:浜野隆、三輪千明
途上国保育支援の重要性と新たなあり方
世界では発展途上国を中心に1日22,000人以上の子どもが5歳前に命を失っている。死を免れた場合でも、劣悪な保育環境は乳幼児の知的・身体的発達に致命的影響を及ぼす。こうした事実を見据え、従来全般的な貧困削減や初等教育援助の陰に隠れて低い優先順しか与えられてこなかった、国際協力による保育分野への支援と、その効果的・具体的なあり方を、Early Childhood Development(ECD)の視点から論考した、本書の持つ意義は大きい。
第吃堯"展途上国の保育と開発
第1章 途上国の乳幼児を取り巻く状況
第2章 ECDという概念
第3章 途上国の保育内容と保育方法
第4章 ECDの効果と意義
第局堯(欅蕕慮従と課題
第5章 EFAの現状と課題
第6章 サブサハラアフリカ
第7章 アジア
第8章 ラテンアメリカ
第敬堯(欅虔野の国際協力
第9章 国際協力の動向と事例
第10章 実践アプローチと立案上の留意点
第孤堯(欅虔野の国際協力における課題
第11章 国際教育協力の意義と歴史
第12章 国際教育協力の潮流と保育・幼児教育
第13章 日本のECD支援の課題
大西仁・吉原直樹 監修
2012.3刊 272頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0109-1
- 移動の時代を生きる
――人、権力、コミュニティ - 大西仁・吉原直樹監修
「移動」の時代の光と影を多角的に分析・追究 グローバル化の時代は同時に「移動」の時代だ。ヒト・モノ・カネそして情報がボーダレスに行き交う現代は、光と影が密に交錯する新たな問題群を人間と社会に突きつけている。結婚移民・移民の子ども、留学生、国際移動する労働者、さらに難民、国境を越える人身売買等々、人の国際移動に関する諸問題を多角的に追究・考察した本書は、「移動」に伴う負の局面の克服を視野に分析を進めた、社会科学の分野融合的なユニークな研究である。
まえがき(大西仁)
第1 章 グローバル化時代の仲介型結婚移民(李善姫)
第2 章 移民の子どもの教育に関する一考察(永吉希久子・中室牧子)
第3 章 日本留学は学生の「人間開発」に寄与するか(土田久美子・竹中歩)
第4 章 高技能労働者の国際移動(中室牧子)
第5 章 地域的な人権ガヴァナンスの一考察(中村文子)
第6 章 難民政策の二重性(高松香奈)
第7 章 ゲートを超えるバリ島のゲーテッド・コミュニティ(菱山宏輔)
あとがき(吉原直樹)
duplicolorの痛み
中道仁美・小内純子・大野晃 編著
2012.3刊 272頁 A5判
上製 3,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0106-8
- スウェーデン北部の住民組織と地域再生
- 中道仁美・小内純子・大野晃 編著
地域再生の鍵をなす住民の主体性 都市への人口流出、地方社会の空洞化は、わが国はもとより先進国共通の社会問題だ。地域再生に向けたスウェーデンの取組みを、EU及び同国政府の政策を背景に、長年の現地調査に基づき、新しい形態の協同組合や社会的企業等の活動を考察した本書は、とりわけこれら諸活動と連携して地域活性化の中核をなす「集落自治会」に着目し、その実態を詳しく紹介している。地域再生の鍵が住民の主体性にあることを改めて認識させる労作。
はじめに(中道仁美)
第1章 スウェーデン条件不利地域の政策とEU構造基金(中道仁美)
第2章 イェムトランド県における地域再生活動と支援システム(小内純子)
第3章 協同組合の展開と住民による地域再生運動(中道仁美)
第4章 人口希薄地域の住民生活と集落自治会(大野 晃)
第5章 「社会的企業」による地域づくり活動と住民自治(小内純子)
第6章 スウェーデンの集落自治会(ビアラーグ)活動と住民自治(小内純子・吉澤四郎)
補 論 家族と親族ネットワーク(中道仁美)
おわりに(大野晃)
朝倉友海 著
2012.3刊 320頁 A5判
上製 4,640円(本体)
ISBN978-4-7989-0110-7
- 概念と個別性
――スピノザ哲学研究 - 朝倉友海 著
精細に読み解かれるスピノザ哲学の根幹 スピノザの主著『エチカ』は万人の普遍的理解を求め、数学的明晰をめざしたいわゆる幾何学的形式で書かれている。だがその一般的概念を堅牢に積み重ねた形式的叙述は、事象の具体的な個別性の展開を阻んではいないか? スピノザの究極の意図が、われわれにおける最高の幸福の獲得という、明確に「個」を志向したものである以上、この疑問は放置できない──叙述の中に隠れた個別性をめぐって精細に読み解かれる、スピノザ哲学の中核的課題。
序論 個別性の問題
第一章 観念と概念──スピノザによる形而上学批判の射程
思念・観念・概念
一 「観念」説の深化
二 形而上学的思想の検討
三 「概念」説へ向けて
問題の暫定的整理──『エチカ』解読への準備
第二章 「身体の観念」とは何か──『エチカ』の存在論的結構
「人間の理論」の構築
一 人間精神の本性
二 諸属性から実体へ
三 実体の様態と個別性 126
問題の新たな展開──人間の考察へ向けて
第三章 人間の幾何学──関係性の一般理論のなかで
一 機械論と力動論
二 諸事物の力動論
三 理性的な情動
問題の最終的整理──人間の理論から自己の省察へ
第四章 至上の喜びのありか──『エチカ』の到達点の解明
スピノザが目指すもの
一 直観知をめぐって
二 身体と理性
三 自己への気付き
総括:スピノザの「哲学」
結論 概念と個別性
吉原直樹、中村潔、長谷部弘 編訳
2012.3刊 136頁 AB判
並製 5,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0113-8 C3022
- バリ島に生きる古文書
――ロンタール文書のすがた - 編訳:吉原直樹、中村潔、長谷部弘
はじめに(吉原直樹)
「現在に生きる古文書」としてのバリ・ロンタール文書(長谷部弘)
バリにおけるロンタール(貝葉文書)とアウィグ=アウィグ(中村潔)
アウィグ=アウィグ オリジナル画像
日本語訳
インドネシア語訳
バリ語
日本労働社会学会 編
2012.3刊 128頁 A5判
並製 2,000円(本体)
ISBN978-7989-0111-4
- 労働社会学研究13
- 日本労働社会学会 編
『年報』とは別に若手研究者の投稿論文を主体とした日本労働社会学会の通称『ジャーナル』第13号。今号では2本の論文と1本の研究ノートを掲載。労働現場の現在を等身大視点から剔る。
【論 文】
労働者医療機関における労働争議の展開(杉村めぐる)
―新たな労働運動戦略を展望する―
若者はなぜ海外長期滞在を実践するのか(藤岡伸明)
―オーストラリア・ワーキングホリデー制度利用者の
ライフヒストリー分析―
【研究ノート】
労働者のウェルビーイングに対する労働時間の影響(山本圭三)
―直接的・間接的効果の検討―
【研究例会報告】
日系企業で働く女子本工労働者に関する一考察(濱田英次)
―在中国日系企業の事例分析―
「大企業以外」の精神の現在(山口 塁)
―若年フリーエージェントを事例として―
自動織機導入に対する日英米労使の対応の比較分析(大野 威)
―トヨタ生産方式の自働化の起源についての一考察―
都市型中小零細企業の経営者像とその職業世界(勝俣 達也)
―東京都城東地域を事例として―
田中則夫・薬師寺公夫・
坂元茂樹 編集代表
2012.3刊 1280頁 四六判
並製 2,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0105-3
- ベーシック条約集〔2012年版〕
- 編集代表:田中則夫・薬師寺公夫・坂元茂樹
最新かつスタンダードな国際法テキスト
各分野一線・気鋭の研究者を結集し、スタンダードかつ最先端の内容を具えると共に、国際法がどのように日本とかかわっているかにも力点を置いた最新テキスト。豊富な具体的事例と脚注による敷衍的解説等、学習者の理解・関心に留意し、各種国家試験等の基本書としても使用できる、国際法学徒必携の一冊。
【新規収録文書】
「国際原子力機関憲章」(1章)
「強制失踪(そう)からのすべての者の保護に関する国際条約(強制失踪条約)(抄)」(3章)
「条約の留保に関する実行ガイド」(4章)
「国際連合安全保障理事会決議第一八七四号等を踏まえ我が国が実施する貨物検査等に関する特別措置法(北朝鮮貨物検査法)(抄)」(14章)
「第二次日韓協約」(16章)
「韓国併合条約(抜粋)」(16章)
大内一寛・樋尾起年 著
2012.1刊 200頁 四六判
並製 1,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0098-8
- 最高責任論
――最高責任者の仕事の仕方 - 著:大内一寛・樋尾起年
わが国の重大欠陥克服のための具体的方法論
首相も東電社長も、被害者の生命と生活を守るべき適切な行動を何らとり得なかった──今回の東日本大震災と原発事故がまざまざと実感させたのは、自らの責任を全うし得る「最高責任者」の不在だった。思えば、すでに30年に及ぶ未曾有の国家財政赤字、迷走する外交・防衛、ポピュリズムに 蝕まれた政治、考える力を育てぬ教育等、我々はこの災害対応と同様に、真の最高責任者不在の欠陥を見せられ続けてきたのではなかったか。ではどうすべきか? 多くの事例の下、最高責任者の評価・審判・懲罰、さらにその責任遂行に関し、組織のトップとしての自覚、現状把握と未来予測を通じての責任の明示、実行に際しての仕事の段取り、工程表による具現化、進捗管理による組織統括と改善に至るまで、具体的かつ包括的に示した本書は、このわが国の重大欠陥克服のための、時宜に叶った羅針盤となるだろう。
序 章 土下座する最高責任者
第1章 最高責任者狩りの時代
第2章 最高責任者の嘘と誤魔化し
第3章 逃避型最高責任者への審判
第4章 組織のトップとしての最高責任者…
第5章 最高責任の正体と責任遂行
第6章 最高責任者のタブー
第7章 責任の囲い込み:責任を明示する
第8章 最高責任者の真骨頂:責任を実行する
第9章 信頼の鍵:責任を区切る
日本比較教育学会 編
2012.2刊 247頁 A5判
並製 1,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0100-8 C3037
- 比較教育学研究44号
課題研究機米箪検法比較教育学は学士課程でどのように教えられているのか? - 編:日本比較教育学会
トルコ移民のノンフォーマル教育による社会参加とエンパワメント(丸山英樹)
グアテマラにおけるコミュニティ運営学校の展開と終焉の制度的要因(田村徳子)
ニュージーランドの学校経営における格差と多様性(中村浩子)
スウェーデンにおけるグローバルな視野育成の教育(武寛子)
インフォーマルセクターにおける教育の収益率(中室牧子)
イギリスの公教育制度と宗教に関する研究(青木研作)
課題研究機米箪検法"羈啅軌薐悗漏愡硫歡でどのように教えられているのか?
学士課程段階における比較教育学授業(沖清豪)
グローバル時代の比較教育学教育の課題と展望(児玉奈々)
学士課程における比較教育学教育の実践と課題(竹熊尚夫)
私立大学における学生の実態に沿った「比較教育学」の授業実践と教科書作成へのインプリケーション(原清治)
リソースとしての海外教育研究交流と比較教育学教育の多様化(服部美奈)
比較教育学は学士課程でどのように教えられているか(山田礼子)
課題研究供^槎韻隼毀院紛疇9Ч亜
公開シンポジウム 大学院レベルでの教員養成・研修の国際比較
日本労働社会学会 編
2012.1刊 168頁 四六判
並製 2,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0099-5
- 「新しい公共における」労働とサービス
労働社会学会年報22号 - 編:日本労働社会学会
行政主体の多様化の中の公共労働問題を特集。
特集 「新しい公共」における労働とサービス
1 公務労働の特質と公務改革下の変質(松尾孝一)
2 NPO が担う「公共」とその「労働」(櫻井純理)
3 「公的」セクターと女性(萩原久美子)
投稿論文
1 年休取得の6 類型(井草剛)
2 日系企業で働く女子本工労働者に関する一考察(濱田英次)
田中毎実 著
2012.1刊 260頁 A5判
上製 2,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0075-9 C3037
- 大学教育の臨床的研究
(臨床的人間形成論〈第1部〉) - 著:田中毎実
授業とは教員と学生との相互的自己生成だ
ユニバーサル段階の大学が抱える、かつてとは異質の大量の学生群を前に、新たな「臨床的」教育の必要が叫ばれている。この現状に応え、著者らが10年間にわたり発展的に実施した公開実験授業の詳細・論理的な分析に基づき、臨床的アプローチによる教育の理論と方法の発展をめざした本書は、授業者、受講生、参観者の三者協働がもたらす相互的自己生成の意義をはじめ、わが国大学教育の今後に大きな示唆を与える労作である。
序論
第1章 大学教育の臨床的研究へ
第2章 大学教育の臨床的研究(1)――公開実験授業と相互性のネットワーク
第3章 大学教育の臨床的研究(2)――情報メディア利用・遠隔教育、相互生成
第4章 大学教育の臨床的研究(3)――教える人たちの相互生成としてのFD
第5章 大学教育の現在と大学教育の臨床的研究
あとがき
文献
事項索引
人名索引
高野篤子 著
2012.1刊 242頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0076-6 C3037
- アメリカ大学管理運営職の養成
- 著:高野篤子
その実態と特徴を網羅する貴重な包括的研究
わが国大学における職員問題の焦点化と関連して、俄然注目を集めているアメリカの「大学職員」、とりわけその養成に関する数少ない本格的研究。アメリカの大学管理運営職の実態につき、組織構造、職務内容、専門職化の状況等、最新資料により包括的に明示すると共に、その養成教育の中核である大学院課程に設けられた多数の「高等教育プログラム」の分析等を通じ、アメリカ「大学職員」の実際と特徴を追究・考察した、まさに待望の一冊である。
序章 研究の目的と分析の枠組み
第1章 大学職員の専門職化――日本の大学職員とアメリカの大学管理運営職
第2章 大学管理運営職の専門性――職務分析
第3章 大学管理運営職の養成と高等教育プログラム
第4章 高等教育プログラムの歴史的展開
第5章 修士課程レベルの高等教育プログラム
第6章 博士課程レベルの高等教育プログラム
第7章 大学管理運営職の研修プログラム
第8章 教学/非教学の代表的な管理運営職の役割・配置とその育成プログラム
第9章 高等教育研究と研究者養成
終章 アメリカにおける大学の管理職養成プログラム――包括的考察
付表 アメリカ合衆国における高等教育プログラム一覧
索引
船津衛 著
2012.1刊 240頁 四六判
並製 2,400円(本体)
ISBN978-4-7989-0096-4
- 社会的自我論の現代的展開
- 著:船津衛
新たな役割形成から自我の再構成へ
ますます複雑化・多元化する世界に対応するため、自我の複数化・分断化を強いられている現代人──単一で恒常的な自我への夢を失った我々に、疎外と自己閉塞を打破する方途はあるのか? 他者の期待に合わせ自己を装い続ける「印象操作」への埋没は、自己喪失への一本道だ。本書は、現代多重共生社会の中で、他者の期待の単なる受容ではなく、それを積極的に乗り越えつつ自己を創発してゆく、新たな「役割形成」論をダイナミックに展開する。
序 章 現代人の自我のゆくえ
第1章 社会的自我の形成
第2章 社会的自我とコミュニケーション
第3章 社会的自我と社会的感情
第4章 社会的自我のナラティブ構成
第5章 社会的自我と創発的内省
終 章 創発的内省による自我と社会の新たな形成に向けて
パブリックリソースセンター 編
2012.1刊 272頁 A5判
並製 2,500円(本体)
ISBN978-4-7989-0096-4
- NPO実践マネジメント入門[第2版]
- 編:パブリックリソースセンター
NPO法人会計基準に対応した改訂第2版刊行!!
各分野のエキスパートによるNPO・社会事業体のためのマネジメント体系書の決定版。実務者、コンサルタントの基本書であり、全13章、「学習課題」も付いてテキストに最適。
機\鑪編:岐路に立つNPO
第1 章 NPO で理想の社会を描く(語り手:播磨 靖夫)
第2 章 社会変革とソーシャルビジネス(語り手:佐野 章二)
第3 章 社会システムとしての市民セクター(語り手:久住 剛)
供ー汰編:NPOマネジメント
第1 章 ミッション・ベースト・マネジメント(岸本 幸子)
第2 章 ガバナンス(今田 忠)
第3 章 中期計画(鵜尾 雅隆)
第4 章 ファンドレイジング(鵜尾 雅隆)
第5 章 人材開発(春野 真徳)
第6 章 財務・会計(藤本 毅郎)
第7 章 広報戦略(坂本 文武)
第8 章 非営利組織の評価(雨森 孝悦)
第9 章 企業の社会貢献とNPO(田口由紀絵)
掘ー駄格圈Я反タ巴任亮尊
組織診断の実際(田島明日丘)
NPO マネジメント診断シート
村上誠一郎+21世紀戦略研究室 著
2011.11刊 256頁 四六判
上製 2,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0086-5
- 日本よ、浮上せよ!
──21世紀を生き抜くための具体的戦略 - 著:村上誠一郎+21世紀戦略研究室
あなたは、日本と世界の進むべき"ゴール"が見えているか。混迷する政治に科学を! 諸問題の根源を理解し、対策を講じ、新たな時代へと日本を導く指針を提示する。第二次小泉内閣で国務大臣、内閣府特命担当大臣を歴任した著者が放つ渾身の科学的日本再生・浮上計画! 日本の未来がここにある!!
autobanは何ですか
はじめに
序 誰も本当のことを言わなくなった
戦後最大の試練!──3・11東日本大震災に見る政府の限界
第一編 日本再興へ向けて──日本を根本から立て直さなければ明日はない
第一章 リーダー育成のための教育を創る──その基盤の構築と英才教育の復興
第二章 選挙制度の再改革
第三章 財政再建
第四章 日本外交の建て直し
──中国、ロシア、東アジア、米とどう向き合うか
第五章 これからの国防をどうするのか
──日米安保はこのままで大丈夫か?
第六章 変化してきた金融の概念
第七章 成長神話から脱却する新時代の経済政策
第八章 限界にきている社会保障の再構築
第九章 未来を予感させる新しい地方自治の視点
第一〇章 このままではいけない。迫られる農業改革
第一一章 孤立させない! 地域活性化の試論
第一二章 IT革命による三つの改革と社会保障番号の早期導
第二編 「成長の限界」と日本経済を崩壊に導く温暖化政策
──「二〇二〇年問題」「二〇五〇年問題」が近づいている
第一章 「二〇二〇年問題」「二〇五〇年問題」とは何か
第二章 「二〇二〇年問題」「二〇五〇年問題」に対する日本の対応
第三章 「二〇二〇年問題」「二〇五〇年問題」
──日本は世界の平和と安定にどのように貢献するのか
補論 温暖化より寒冷化のほうが地球の危機を加速する
第三編 保守政治の目指すところ
第一章 真の保守政治とは何か
第二章 保守による日本再興の道
池田久美子 著
2011.11刊 226頁 A5判
並製 2,400円(本体)
ISBN978-4-7989-0092-6 C3337
- 視写の教育
――〈からだ〉に読み書きさせる
(シリーズ『大学の授業実践』3) - 著:池田久美子
〈からだ〉に読み書きさせる実験授業報告
○よい文章を正確に書き写す。それは、学問するための基礎体力を養う。
○読み書き教育は〈からだ〉を育てることなしにはあり得ない。その意味で、体育(※体育に圏点)なのである。
○学生は他人(ルビ:ひと)の文章をその通りに書き写し、一点一画、一字一字を意識する。学生に書き換える自由はない。
○この不自由が学生に語の異同を意識させる。学生は語の選択について闘い始める。文章の書き手との論争をするに到る。
序論 なぜ視写を課したのか
第一章 読み書き教育は体育である
第二章 〈筆触〉とマス目
第三章 写し間違いは思考を刺激する
第四章 「私ならこう書く」――学生の主張
第五章 異同の意識
第六章 〈からだ〉の鍛え方――早稲田大学「学術的文章の作成」授業と比較する 補遺 「『書く』っていいなあ」
草野大希 著
2011.12刊 528頁 A5判
上製 5,400円(本体)
ISBN978-4-7989-0085-8
- アメリカの介入政策と米州秩序
――複雑システムとしての国際政治 - 著:草野大希
複雑システムとしての国際政治を解き明かす 国際政治学の主要理論(ネオリアリズム、ネオリベラリズム、コンストラクティビズム)を複雑システムの考え方で総合し、介入を通して作られる国際秩序の複雑なダイナミクスを事例研究で解明──20世紀初めのアメリカの介入政策の内在動因が、国家利益、国際システムの利益、理念間の相互作用(複雑システムのダイナミクス)であり、それが1930年代の善隣政策(不介入政策)にまで繋がっていた過程を解明する本書は、国際政治学に新たな示唆をもたらす労作である
序章 複雑システムによる国際政治の総合的理解
第吃堯仝渋綛餾歙治理論の関係づけと体系づけ――ネオリアリズム、ネオリベラリズム、コンストラクティビズムの総合化を目指して
第1章 分析枠組み――複雑システムの理論
第2章 ネオリアリズム――利害システムの論理
第3章 ネオリベラリズム――役割システムの論理
第4章 コンストラクティビズム――シンボル・システムの論理
第局堯.▲瓮螢の介入政策によって始まる20 世紀初頭の米州秩序の形成と展開――複雑システムによる仮説の設定と事例による検証
第5章 検証における仮説、モデル、事例
第6章 キューバへの介入
第7章 パナマ独立(コロンビア)への介入
第8章 ベネズエラへのヨーロッパ列強の軍事介入とアメリカの仲介
第9章 ドミニカ共和国への介入
第10章 ニカラグアへの介入――軍事介入と財政的介入
第11章 メキシコへの介入
第12章 善隣政策の形成と新しい米州システムの展開――1920 〜 30 年代における介入主義から不介入主義への転換過程
結 語
文献目録
英文要約
事項索引
人名索引
橋本和孝 著
2011.12刊 404頁 A5判
上製 5,900円(本体)
ISBN978-4-7989-0089-6
- 地域社会研究と社会学者群像
――社会学としての闘争論の伝統 - 著:橋本和孝
高度成長期の列島大変動と闘争論の諸相 わが国社会の相貌を一変させた高度成長期における地域社会変容の諸相を、大都市郊外・周辺、中山間地、地方都市、また企業の進出に伴い英国に移住した日本人居住地等にわたり多角的に追究・考察した本書は、さらに、こうした大変動が孕む有形無形の社会的コンフリクトを焦点にその思考を展開した、いわゆる「闘争論」に立脚する内外7名の営為の紹介を通じ、理論と実証の両面から社会変動の実態を浮き彫りにした労作である。
第吃堯々眦拈長と地域社会研究
序 章 経済成長の変化と地域社会研究
第1章 大都市郊外地区のコミュニティづくり
第2章 大都市郊外地区の都市再開発とコミュニティ形成
第3章 高度成長と大都市周辺地域の住民生活の変容
第4章 山村住民の生活環境
第5章 盛岡市の基本計画の展開
第6章 北東イングランド生活者の住居とライフスタイル
第局堯.泪ロ社会学者たち──闘争論の伝統
序 章 闘争論に立つ社会学者群像
第1章 ロバート・S・リンド
第2章 賀川豊彦
第3章 島崎 稔
第4章 安原茂の宗教社会学
付論1 石川淳志
付論2 富田富士雄
付論3 藤田弘夫との交流
手塚博 著
2011.12刊 276頁 A5判
上製 3,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0090-2 C3010
- ミシェル・フーコー
――批判的実証主義と主体性の哲学 - 著:手塚博
その思考の変容の裡に潜む強固な一貫性
時期によりその相貌を大きく変えるフーコーの営為の中に、思考の断絶を見る一般の見方に対して、その全時期を貫く「重心を移動させながらの一貫性」を追求したスリリングな研究。フーコー自身の発言を手がかりとした全テキストの精細な検証を通じ、各時期の焦点をなす知・権力・主体化という三要素の探求は同時に、人間の実存を構成する諸要因を変容に導く「実践的批判」の行使であることを明示し、フーコー哲学の真髄に迫る。
はじめに
凡例
序論
第一章 人間学の問題圏
第二章 規律権力・人間諸科学・主体性
第三章 生物権力と主体性
参考文献
あとがき
事項索引
人名索引
高桑昭 著
2011.11刊 504頁 A5判
上製 6,500円(本体)
ISBN978-4-7989-0079-7
- 国際民事訴訟法・国際私法論集
- 著:高桑昭
著者40年の蓄積で成った充実の論文集
複数の国や地域に関わる民事紛争は、人の交流、経済活動のグローバル化によって増加し、手続法上の問題も複雑になった。本書は渉外的民事訴訟における国際裁判管轄権、送達、証拠調、外国判決の承認、民事手続法の条約等、国際民事訴訟法の論文九篇と、国際物品売買条約の適用、仲裁手続における適用法規、ハーグ国際私法条約等、国際私法に関する論文六篇から成る。著者40年の営為を凝集した研究者、実務家必読の文献である。
まえがき
第一部 国際民事訴訟法
第一章 国際民事訴訟法
第二章 外国等に対するわが国の民事裁判権
第三章 国際民事裁判管轄権
第四章 外国人及び外国の社団・財団の当事者能力
第五章 渉外的民事訴訟事件における送達と証拠調
第六章 外国判決の承認
第七章 民事裁判権の免除1
第八章 民事手続法に関する多数国間条約
第九章 国際裁判管轄権に関する条約の立法論的考察
第二部 国際私法
第一〇章 法例修正案に関する参考書と理由書
第一一章 海事法律関係と法例の適用
第一二章 新たな仲裁法と渉外的仲裁
第一三章 国際物品売買契約に関する国際連合条約の適用
第一四章 ハーグ国際私法会議条約と国際私法の統一
第一五章 ハーグ国際私法会議条約における最終条項
初出一覧
条約名索引
裁判例索引
事項索引
大崎仁 著
2011.9刊 230頁 四六判
上製 2,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0082-7 C3037
- 国立大学法人の形成
- 著:大崎仁
市場原理と公共的責務の亀裂超克のために
2004年遂行された一律法人化は、わが国の国立大学に複雑な責務を課した。市場原理の高揚と行政改革の要請の下、運営費に反映する実績評価等、 経営体としての側面が重視される中、国立大学本来の目的である公共的学術知の発展は果たして可能か――諸外国の法人化通有の目的である大学の自主 性確立を超えて、多重の目的を孕むわが国の法人化形成過程を詳細に検証するとともに、今後の改善に向けた視点を的確に考察・提示した労作。
序章 国立大学法人とは何か
第1章 法人化前の管理体制と法人化論
第2章 独立行政法人制度の創設
第3章 国立大学独法化見送り
第4章 文部省の方向転
第5章 法人化制度設計の開始
第6章 「構造改革」の衝撃
第7章 新しい国立大学法人像
第8章 国立大学法人法制定
第9章 新制度の現実化
第10章 目標管理の具体化
終章 改善の視点
坂本和一 著
2011.11刊 288頁 四六判
上製 2,500円(本体)
ISBN978-4-7989-0085-8
- ドラッカーの警鐘を超えて
- 著:坂本和一
その生涯を賭けドラッカーが残したもの
1939年の『経済人の終わり』以来すでに70年以上にわたり、ドラッカーが常に読まれ語られ続けているのはなぜか?無数の類書をはるかに超えて、社会と産業の文明論的転換に向け視野を全開してきたドラッカーの真髄を、「すでに起こった未来」への認識と捉え、その思想と生涯が我々に残した「警鐘」が孕む意味を具体的に追究した本書は、経済の混迷はじめ今日世界を覆う暗雲を通して、そこに出現している未来を見顕すことの重要性を強く示唆する。
1.「すでに起こった未来」を認識せよ
―「社会生態学者」ドラッカーの二つの「発明」
2.「マネジメント」はいかにして「発明」されたか
―経営者権力の正統性と「マネジメントの発明」
3.「イノベーション」はいかに「発明」されたか
―「断絶の時代」の到来と「イノベーションの発明」
4.経営戦略は常に陳腐化のおそれがある
―ドラッカー『企業とは何か』はスローンの何を評価し、何を評価しなかったか
5.経営危機は「事業の定義」を疑え
―企業はいかにして永続性を保つか
6.公的サービス機関のイノベーションをいかに進めるか
―大学のイノベーションを求めて
7.結びに
―APU開設準備に見た「すでに起こった未来」
藤本一美・末次俊之 著
2011.10刊 232頁 四六判
並製 2,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0083-4
- ティーパーティー運動――現代米国政治分析
現代臨床政治学シリーズ - 著:藤本一美・末次俊之
新たな保守的草の根運動は、アメリカをどう変えるか?
リベラルと保守が両輪となって時代を気づいてきたアメリカ合衆国が、いま新たな政治運動「ティーパーティー」によってまた異なった局面を迎えている。この草の根運動の起源・組織・理念をわかりやすく解説した現代アメリカ政治入門書。
はじめに──米国のリベラルと保守
序章──米国政治の新方向?
第2章 ティーパーティー運動の起源・組織・理念
第3章 「中間選挙」とティーパーティー運動
第4章 ティーパーティー運動の光と影
終章 大統領選挙とティーパーティー運動
ヨハネス・プリューファー 著
乙訓稔、廣嶋龍太郎 訳
2011.11刊 200頁 A5判
上製 2,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0088-9 C3037
- フリードリヒ・フレーベル
――その生涯と業績 - 著:ヨハネス・プリューファー、訳:乙訓稔、廣嶋龍太郎
フレーベルの生涯と思想を詳論した定評ある研究、初の訳刊。
はしがき
一.幼年時代と修行時代
二.イエナでの大学生
三.遍歴時代
四.フランクフルト・アン・マインでの教師
五.ペスタロッチのもとでの二年間
六.その後の大学での研究
七.球体体験
八.解放戦争への従軍 ――一八一三年から一八一五年――
九.結晶の世界への沈潜
一〇.カイルハウ学園の設立者
一一.一八二六年の著作『人間の教育』
一二.スイスでの活動
一三.「生命の革新」の理念
一四.自動教授施設
一五.「幼児期と青少年期のための作業衝動の育成施設」
一六.遊具と作業教材
一七.新しい方法の普及の第一歩
一八.ブランケンブルクでの「遊戯と作業の施設」
一九.「普遍的ドイツ幼稚園」
二〇.『母の歌と愛撫の歌』
二一.真の幼稚園の成立
二二.ルードルシュタットでの教師と教育者の集会
二三.リーベンシュタインとマリーエンタールでの「全面的な生命の合一のための施設」
二四.幼稚園禁止令
二五.死と葬儀
二六.最終考察 ――フレーベルの文化教育学の意義――
訳者あとがき
フルードリヒ・フレーベル略年譜
索引
日本居住福祉学会 編
2011.11刊 1112頁 A5判
並製 1,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0087-2
- 居住福祉研究12
- 編:日本居住福祉学会
大震災が喚起した居住福祉の重要性等を特集
巻頭言 平均寿命と住宅のいのち(高見澤たか子)
2012年度日本居住福祉学会大会予告
2011年度「日本居住福祉学会賞」の贈呈
2011年度「居住福祉資源認定証」の贈呈
■第3回居住福祉サミット報告
1.居住福祉サミットの主旨(斎藤正樹)
2.組合員と協同のまちづくり(奥野雅史)
3.更に変わりゆくあいりん地域(宮地泰子)
■特集機‥貽本大震災と居住福祉
論文1 居住の権利は天災を人災に転化しないインフラである(熊野勝之)
論文2 原発震災と居住問題──福島第一原発を起点にして(大本圭野)
論文3 東日本大震災 大槌町の復興(山口幸夫)
■特集供―斬雹唆箸ら居住福祉産業へ
新しい日本国土再生のため、居住福祉(住生活)産業へ(鈴木静雄)
1.居住福祉産業の可能性(野老真理子)
2.高齢者・障害者・被災者世帯向け住宅情報ネットワーク(中村勝次)
3.安心・安全のためのコミュニティ形成(石井裕子)
4.不動産業と教育産業の融合から生まれるシェア住居(水谷紀枝)
5.マンションの管理人が担う居住福祉(佐々木道法)
6.市民・行政・企業・大学協働のまちづくり(野田由美)
7.マンション居住にコミュニティ思想を導入(川崎達之)
8.コミュニティ醸成を実現したガレージングマンションプロジェクト(山本仁二)
9.感性を養う住空間──つくり手の使命とは(加賀谷慎二)
10.創業43年、地域密着型経営からの業界への提言(川野悠一)
■居住福祉評論 人権としての居住権(村山正晃
コラム 「入浜権部会」設立に当たって(磔裕士)
コラム 居住福祉型施設「えほんのもり」のもうひとつの役割(伊藤順子)
- 国際法から世界を見る[第3版]
――市民のための国際法入門 - 著:松井芳郎
世界秩序の要である国際法の強化のため、今求められているのは何か――初版以来10年例年増刷を重ね、市民の目線に立ち国際法の意義と役割を、わかりやすく解き明かしてきた本書の持つ意味は、その点でもきわめて大きい。地球空間秩序に関する章の新設等、グローバリゼーション、環境問題、人権の「主流化」はじめ、最近の展開を踏まえ適切な改訂・増刷を行った最新第3版。
第3版へのはしがき
第1回 国際法はどのように発展してきたのか?―伝統的国際法の性格―
第2回 現代国際法はどのような特徴を持っているか?
第3回 国際法はどのように創られ、どのように適用されるか?
第4回 主権国家はどうなるの?―現代国際法と国家の位置―
第5回 地球の空間はどのように配分されているか?
第6回 東と西?南と北?―人権の国際的保護の発展―
第7回 国際法で個人を裁く?―国際刑事裁判所設立の意義―
第8回 国際法を緑にする?―地球環境の国際的な保護―
第9回 国際社会の司法権?―国際紛争の平和的解決と国際裁判―
第10回 どのように戦争をなくすか?―安全保障の考え方―
第11回 戦闘中でもルールはあるの?―国際人道法の発展―
第12回 世界の中で日本はどうする?―国際法と日本の立場―
第13回 私たちに何ができるの?―国際法と市民の役割―
一般索引
条約・国連決議索引
宇佐美寛 著
2011.9刊 282頁 四六判
上製 2,400円(本体)
ISBN978-4-7989-0081-0 C3037
- 教育哲学
- 著:宇佐美寛
教育における矛盾・不合理を分析・批判する方法
――それが教育哲学である。
この方法は、自力で考えよう。外国の思想家に寄生する卑屈な、偽りの「教育哲学」を排する。自分自身は、何を考えるのか。
はじめに
第1章 「教育哲学」の現在――その醜状・惨状――
第2章 教育思想とは何か
第3章 教育哲学とは何か
第4章 教育哲学の方法
第5章 ある大学院生を指導する――「基準例」(paradigm case)の方法――
第6章 講演記録「研究の論理」――大学院生のために――
結論 ――〈教育哲学〉の位置――
筆者紹介
索引
宮本晃 著
2011.9刊 192頁 B6判
並製 1,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0077-3 C3037
- あなたの未来を拓く通信制大学院
――日本大学大学院・宮本ゼミの12年のドキュメント - 著:宮本晃
あらゆる分野で知的革新が進む今日、社会人としてのキャリアアップのみならず、真の自己実現のためにはあなたの教育リソースの更なる充実が必要だ。働きながら「いつでも」「どこでも」「誰でも」が学習と研究ができる通信制大学院こそ、今あなたに最適の新しい教育システムだ。まだ十分には知られていない通信制大学院のすべてを、その目的と意義、受験と教育方法、教員とゼミ仲間等、12年間の経験に基づき具体的に紹介・考察。
はじめに
第一章 大学院開設の経緯
第二章 十二年間の推移
第三章 ゼミの紹介
第四章 大学院受験の手引き
第五章 新しい通信教育
付録1 大学院のメリット
付録2 通信制大学院の一覧
山口しのぶ・毛利勝彦・国際開発高等教育機構編
2011.10刊 272頁 A5判
並製 2,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0074-2
- ケースで学ぶ国際開発
- 編:山口しのぶ・毛利勝彦・国際開発高等教育機構
開発協力が直面する難局突破のために
地域や分野ごとに固有の複雑な問題を抱えている国際開発では、時に予想外の事態が生じ、しばしば当事者を窮地に追い込む。本書は、こうした困難解決への事前研修として、広く有効性が認められているケース・メソッドの学習書であり、開発現場で頻出する多様な問題群を織り込んだ17のストーリーの中で、学習者は登場人物と共に難局に直面し、教師が導く討論を通じ自ら解決の方途を追求するよう編まれた、関係者必読のテキストである。
はじめに
巻頭言(国際開発高等教育機構)
なぜケースで国際開発を学ぶのか(山口しのぶ)
どのようにケースで国際開発を学ぶのか(毛利勝彦)
経済と開発
1 それでも続けなければならない理由はあるのか
――混迷する小企業向け金融プロジェクト(菅野悠紀雄)
2 「もう援助はいらない!」
――農業灌漑から老人協会に転換したプロセスとは?(阿古智子)
社会と開発
3 中東における教育支援
――イエメンの女子教育推進(桜井愛子・小川啓一)
4 経済移行国における国際連携とは――モンゴルで(山口しのぶ)
5 生活スタイルを変えることは可能か――スリランカで(樋口まち子)
6 活動は誰のためのもの? ――中南米のある国で(村山智子)
7 撃たれる前に逃げよ?
――ネパールの参加型村落開発プロジェクト(田中由美子)
8 「少数民族による少数民族のためのプロジェクト」の理想と現実(矢野智子)
9 何が間違いだったのか――フィリピンで(板垣啓子)
10 崖っぷちのメコン委員会(中山幹康)
11 零細漁民は沿岸開発にどう立ち向かえばよいのか
――マレーシア国ペナン島漁民のエンパワメント(川辺みどり)
12 東太平洋キハダマグロ漁とイルカの混獲(稲本 守)
13 「参加型」って「誰」のこと?
――参加型森林管理からみた「参加」の検討
(西野桂子・相馬真紀子)
14 平和構築事業において安全管理をどう行うか?(清水康子)
15 誰が何を必要としているのか
――インド洋津波被災者支援の現場から(木山啓子・ 田仲 愛)
16 ジェンダーをめぐるタリバーンとの対話(勝間 靖)
17 紛争後の開発と資源管理――命がけの交渉術(村田俊一)
「ティーチング・ノート入手方法」
執筆者一覧
井原宏 著
2011.9刊 68頁 A5判
並製 3,800円(本体)
ISBN9978-4-7989-0078-0
- グローバル企業法
- 著:井原宏
多国籍企業の法的責任の視点からグローバル企業法の体系化を試みる「グローバル企業法」の解説書。加速する情報化・グローバル化に付随する最新動向・思考法を織り込み、グローバル企業の活動を分析・考察の対象とし、現代の諸課題を解明する。
第1章 企業の海外進出
第2章 国際事業提携の形成と構造
第3章 国際事業提携の運営と管理
第4章 グローバル企業グループの形成と構造
第5章 子会社の海外における事業活動と法的責任
第6章 親会社のコントロールと法的責任
第7章 グローバル企業に対する法的規制
第8章 グローバル企業のガバナンス(1)
第9章 グローバル企業のガバナンス(2)
第10章 グローバル企業のガバナンス(3)
法令等索引
判例索引
事項索引
藤田哲司 著
2011.8刊 472頁 A5判
上製 4,900円(本体)
ISBN978-4-7989-0066-7
- 権威の社会現象学
──人はなぜ、権威を求めるのか - 著:藤田哲司
「権威」というメカニズム解明に必須の武器(ツール)
権威を求め、受容者を集団化し、その長期持続を願う人類共有の心情は、
ひいてはすでに虚妄と化した権威の固着化さえ生み出す。
今回の東日本大震災に際し、政府、企業、学者らが露呈した、
もはや幻想でしかないこの種の権威を我々は速やかに解体せねばならない。
権威という現象をめぐって蓄積された知見を精細に分析・整理し、
自発的受容と自立的判断放棄を迫る権威のメカニズムを的確に解明した
本書は、そのため必須の武器(ツール)となるだろう。
はしがき──「人はなぜ、権威を求めるのか」をめぐって
序:本書のテーマと構成―自発的遵守と私的判断の放棄としての権威―
第1章 権威の発生(1)─"authority"語源三要素とその継受―
第2章 「権威」の発生(2)─定訳の権威の源流と成立をさぐって─
第3章 局面配列としての権威―権威過程的接近―
第4章 敬意対象としての権威―高齢要素重視へ向けて─
第5章 3つの権威観―縦糸型権威から横糸型権威ヘ─
第6章 私的判断放棄と現代社会―権威継続をもたらす縦糸的問題─
第7章 敬意が排除を生み出すとき―権威継続をもたらす横糸的問題─
結 び―権威の動態的把握と高齢要素の現代的意義─
文 献
索 引
臨床教育人間学会 編
2011.6刊 167頁 A5判
並製 2,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0072-8 C3037
- 関係性をめぐって
(臨床教育人間学4) - 編:臨床教育人間学会
有用性本位の教育を超え生の本態を問う思考へ。充実の論考と実践報告。
巻頭言――関係性の忘却へと誘う社会の現状に抗して(越智康詞)
1 子どもが物語るということ――五歳児の手作り絵本を中心に(村中李以)
2 無頼的であることをめぐって――寺山修二にみる教育的意義の端緒(上坂保仁)
3 攻撃性痴漢訓練(ART)を考える(藤野京子)
4 「自己形成空間」としての少年鑑別所――〈教えない―学ぶ〉関係としての観護から(山内啓路)
5 教育的承認の多層性――愛の関係と法の関係のあいだ(藤井佳世)
6 述語論理とケア――「かけがえのなさ」の考察(川久保学)
実践報告 知的障碍をもつ子どもの「葛藤」を援助するということ(栗山宣夫)
高橋勝 編著
2011.6刊 286頁 A5判
上製 2,700円(本体)
ISBN978-4-7989-0070-4 C3037
- 子ども・若者の自己形成空間
――教育人間学の視線から - 編著:高橋勝
新たな「場」と「絆」の構築のために
めまぐるしく変動する社会システムの液状化のなか、従来自明であった「大人」の輪郭、そして「大人になることの道筋」が見なくなっている。そんな中、学校・社会から浴びせられる「個の自立」、「知力の獲得」の強制は、子ども・若者を一層傷つけ、孤立化させる。大人になることに苦しむ子ども・若者たちの自己形成のために、本書は様々な臨床的空間で、関係性の(絆)の築きを探求した労作。
序章 変容する子ども・若者の自己形成空間(高橋勝)
1章 子ども・若者の居場所(萩原建次郎)
2章 子どもとメディア空間(荒井聡史)
3章 グローバル社会と若者の傷つきやすさ(前川幸子)
4章 子どもの物語/学校の物語(藤井佳世)
5章 〈大人になること〉の難しさ(後藤さゆり)
6章 臨床空間としての学校(川久保学)
ダイアン・ラヴィッチ 著
末藤美津子 訳
2011.5刊 522頁 A5判
上製 5,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0048-3 C3037
- 教育による社会的正義の実現
――アメリカの挑戦(1945-1980) - 著:ダイアン・ラヴィッチ 、訳:末藤美津子
改革と葛藤の35年――得たものと失ったもの
第二次大戦後アメリカの教育は、社会的正義実現の先駆として、地域間、人種間、男女間等、あらゆる差別の撲滅をめざし突き進んだ。そこで生起した様々の対立と矛盾――連邦支援と地方の主体性喪失、人種差別撤廃と白人の郊外脱出、大量進学と教科の多様化及び学問的教科の衰退はじめ、次作『学校改革抗争の100年』でさらに強調される、理想追求と教育の実質、量的拡大と学力形成等、改革が孕む二律背反(※ルビ:トレードオフ)関係を浮彫りしつつ、The Toroubled Crusade「葛藤続きの教育十字軍」35年間の全貌を活写した代表作。
第1章 戦後の教育を主導した人々
第2章 進歩主義教育の勃興と衰退
第3章 忠誠心の調査
第4章 人種と教育――ブラウン判決
第5章 人種と教育――社会科学と法
第6章 バークレー校からケント州立大学まで
第7章 改革主義者、急進主義者、ロマン主義者
第8章 教育をめぐる新たなかけひき
土持ゲーリー法一 著
2011.6刊 256頁 A5判
並製 2,500円(本体)
ISBN978-4-7989-0062-9 C3037
- ポートフォリオが日本の大学を変える
――ティーチング/ラーニング/アカデミックポートフォリオの活用 - 著:土持ゲーリー法一
「ポートフォリオから大学教育の大転換へ
教授・学習の内容・意図を文章化・資料化せよ――今やポートフォリオの作成は、大学全入時代に臨む教員・学生にとって必須の実践となりつつある。既刊二著におけるティーチング及びラーニング・ポートフォリオを、活用面に重点を置き再論するとともに、その両者と研究・社会貢献等を統合した教員の総合的評価としてのアカデミック・ポートフォリオを紹介・考察し、三ポートフォリオの活用によるわが国大学抜本的刷新の明日を展望する。
序章
1章 学生による授業コンサルティング
2章 ティーチングのスカラーシップ
3章 ティーチング・ポートフォリオにおけるメンターリングの役割と作成方法
4章 ティーチング・フィロソフィー(授業哲学)のためのルーブリック
5章 ラーニング・ポートフォリオを活用した学生の学習向上と能動的学習の実践
6章 ティーチング/ラーニング・ポートフォリオを活用した授業評価と授業改善への取組み
7章 アカデミック・ポートフォリオ
8章 大学教員養成プログラムにおけるティーチング・ポートフォリオの役割
9章 エンプロイアビリティーと「社会人基礎力」
終章 まとめ
河合塾 編著
2011.6刊 320頁 A5判
並製 2,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0068-1 C3037
- アクティブラーニングでなぜ学生が成長するのか
――経済系・工学系の全国大学調査からみえてきたこと - 編著:河合塾
「学習者中心の教育」の核心をなすアクティブラーニングが、 大学4年間の教育の中にどのように組み込まれているのか。 全国の経済・経営・商学系149学部と工学部機械系および電気・電子系112学科を対象に詳細な調査を実施。 その調査報告および先進大学の事例と問題提起を含むシンポジウムの全記録を掲載するとともに、 法学部、理学部も含めた大学別のアクティブラーニングに関するアンケート結果も収録。 今後の大学教育の在り方を提言する大学関係者および高校の進路担当者必読の書。
第1部 河合塾からの「大学のアクティブラーニング」調査報告
河合塾からの「大学のアクティブラーニング」調査報告
第2部 大学事例報告と質疑応答
室蘭工業大学(工学部情報電子工学系学科)
秋田大学(工学資源学部機械工学科)
質疑応答
岡山大学(工学部機械工学科)
金沢工業大学(工学部機械工学科)
質疑応答
産業能率大学(経営学部)
立教大学(経営学部)
質疑応答
立命館大学(経営学部)
武蔵大学(経済学部)
質疑応答
第3部 アクティブラーニングの豊富化のための問題提起
東京大学 教養学部附属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門特任助教 林一雅
京都大学 高等教育研究開発推進センター教育学研究科准教授 溝上慎一
シンポジウムを終えて―まとめと提言―
巻末資料1 アンケート(質問紙)調査票
巻末資料2 質問紙調査による大学・学部・学科別データ
巻末資料
坂中英徳 著
2011.5刊 96頁 四六判
並製 800円(本体)
ISBN978-4-7989-0063-6
- 日本型移民国家への道
- 著:坂中英徳
起死回生の積極的国家改革提言
50年間、1000万人受け入れの移民政策を!
未曾有の人口減、特に農水産業等の絶対的後継者難──この絶望的局面打破のため全世界から移民の大規模受入れを!単なる下位労働者獲得を排し、移民の経済的・社会的定着に不可欠な諸法規・諸組織の改革・整備を具体的に論考するとともに、将来わが国の多民族・多文化共同体化を視野に、「日本型移民国家」創成をめざす、移民問題を熟知した元東京入国管理局長による、積極的国家改革提言。
1 序 文
2 移民国家の創建は究極の日本改革である
3 日本型移民政策
4 五万人の農業移民が耕作放棄地を耕地に変える
5 移民法・社会統合法・民族差別禁止法・移民庁・移民銀行
6 純種系民族から雑種系民族へ
7 三カ国語を話す国民
8 民族の心と寛容の心
9 日本の移民政策は革命的
10 移民国家日本の未来像
資料 日本型移民政策の形成過程
吉原直樹・斉藤日出治 編
2011.6刊 352頁 四六判
並製 2,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0053-7
- モダニティと空間の物語
――社会学のフロンティア - 編:吉原直樹・斉藤日出治
啓蒙の知における均質・連続的な時空間を切断する、「拡がりのある時間」「生きられた空間」とは何か? 単線的発展論への回収を阻むモダニティの「いま」を、「場」としての時空、現代居住区間、新たな都市空間論等、 その両義的・重層的な動態を通じ多角的に論究する。現代のアクチュアリティを抉るシリーズ第7弾
序 章 モダニティの両義性と「時間-空間」の機制(吉原 直樹)
第1章 生活時空間としての「場」──その歴史的変質(齋藤 道子)
第2章 遠近法と調性の空間(和泉 浩)
第3章 住まうことの場所論(足立 崇)
第4章 空間から場所へ(大城 直樹)
第5章 住まうことのメタファー(小野田泰明)
第6章 制度の失敗とローカル・ガヴァナンス──正当性欠損・有効性欠損・効率性欠損(植木 豊)
第7章 (ジェントリフィケーション下の)都市への権利(酒井 隆史)
終 章 空間論の新しい方法基準──空間の政治(斉藤日出治)
R・フォーク著 川崎孝子訳
2011.4刊 344頁 A5判
上製 3,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0008-7
- 21世紀の国際法秩序
――ポスト・ウェストファリアへの展望 - 著:R・フォーク 訳:川崎孝
国家間の法から地球市民の法(地球法)へ
19世紀西欧のウェストファリア体制すなわち主権国家本位の世界統治形態は、今日のグローバル化の中、大量破壊兵器、環境問題、民族紛争等、変わらぬ国家エゴの下いたる所齟齬をきたしている。この現状刷新を求めて本書は、国連等諸国際機関とその活動を批判的に考察するとともに、特に国境を越えて正義の実現をめざす市民の活動に着目し、国家間の法としての「国際法」から新たな地球市民の法「地球法」への出発点(※ルビ:スタート)として分析・評価する。
序論
第吃堯/靴燭弊こΔ力帆箸
第一章 グロチウスの時
第二章 世界秩序
第局堯仝充造隆愎柑
第三章 国連、法の支配、人道的介入
第四章 人道的介入の複雑性
第五章 グローバル化の時代における環境保護
第六章 海洋の平和な未来とは?
第七章 核兵器、国際法、そして世界法廷
第八章 核兵器に関する勧告的意見と地球市民社会の新しい法体系
第敬堯/容擦謀った統治へ向かって
第九章 来るべき地球文明
第十章 グローバル化時代における人道的統治の探究
黒澤満 編著
2011.6刊 208頁 四六判
並製 1,800円(本体)
ISBN978-4-7989-0067-8
- 国際関係入門
――共生の観点から - 編著:黒澤満
既存条約・文書の訳の見直し・大幅改訂を敢行。
最新情報を盛り込んだ2011年版。
【新規収録文書】
「生物の多様性に関する条約の遺伝資源の取得及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書(名古屋議定書)」
「戦略攻撃兵器の一層の削減及び制限のための措置に関するアメリカ合衆国とロシア連邦との間の条約(新START条約)」 他
須田木綿子 著
2011.5刊 136頁 A5判
上製 2,300円(本体)
ISBN978-4-7989-0056-8
- 対人サービスの民営化
――行政-営利-非営利の境界線 - 著:須田木綿子
新たな社会福祉システムの動態と問題点
介護保険制度の導入はわが国の高齢者福祉の理念とシステムを根本的に変えた。新たな対人サービス民営化の主役として登場した営利事業者。役割を大きく変えた行政、また社会福祉法人や医療法人等既存の非営利組織──新制度下におけるこの三者の活動実態と相互の関係性を、新たな実地調査等を通じ分析・考察するとともに、海外諸国との比較も交え、理論と実際の両面からわが国の現状・問題点・課題を追求・摘出した、時宜にかなった労作。
第1章 はじめに
第2章 行政役割の拡大と非営利サービスの供給組織の変容
第3章 民営化された対人サービス領域の分析枠組み
第4章 民営化された対人サービスとしての介護保険制度
第5章 対人サービスの民営化をめぐる我が国の課題
補 論
後藤三郎・迎田允武 著
2011.6刊 112頁 四六判
並製 700円(本体)
ISBN978-4-7989-0065-0
- シックハウス病への挑戦
――その予防・治療・撲滅のために - 著:後藤三郎・迎田允武
今や見過ごしできないシックハウス病の根元を絶つためにどのような対策が有効なのか
はじめに
一、シックハウス病はなぜ発生したのか
二、身内から出たシックハウス病
三、シックハウス病の要因と取り組み
四、「シックハウス病への挑戦」の旅の始まり
五、クリーンルーム造りと開発アイテムの拡大
六、体感モデルハウスへの取り組み
七、視察旅行と健康住宅居住促進協会の結成
八、シックハウス病の適確な予防・改善・治療方法とは
おわりに
乙訓稔 編著
2011.4刊 204頁 A5判
並製 2,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0059-9 C3037
- 幼稚園と小学校の教育
――初等教育の原理 - 編著:乙訓稔
今日の日本の初等教育の指導に当たっている人たちや、またこれから携わる人たちのために、初等教育の基本及び原理原則を明確にする最良のテキスト。
はしがき
第1章 教育学と教育原理(乙訓稔)
第2章 保育と教育(大沢裕)
第3章 子どもの心身の発達(水野いずみ)
第4章 初等教育の歴史と制度(田中正浩)
第5章 初等教育の教育目的(江玉睦美)
第6章 初等教育の教育課程
1.幼稚園の教育課程(佐藤康富)
2.小学校の教育課程(中島朋紀)
第7章 初等教育の教育方法(今井康晴)
第8章 初等教育の教科教育とその教育法
1.国語(長田真紀)
2.社会(廣嶋龍太郎)
3.算数(高垣マユミ)
4.理科(高垣マユミ)
5.生活(松田純子)
6.音楽(阿部敏行)
7.図画工作(宮野周)
8.家庭(松田典子)
9.体育(須賀由紀子)
第9章 道徳教育と特別活動(椋木香子)
第10章 生徒指導と教育相談(永瀬美帆)
第11章 教員の職務
1.幼稚園教員の職務(八木浩雄)
2.小学校教員の職務(笹川啓一)
井上忠男 著
2011.6刊 138頁 B6判
並製 1,200円(本体)
ISBN978-4-7989-0058-2 C0031
- 医師・看護師の有事行動マニュアル[第2版]
――医療関係者の役割と権利義務 - 著:井上忠男
武力紛争時、傷病者の救命・治療にあたる医師・看護師のための手引き書[第2版]
第1章 武力紛争と医療関係者
第2章 武力攻撃時の法の適用関係
第3章 医療関係者の定義と役割
第4章 医療関係者の保護
第5章 医療関係者の権利と義務
第6章 医療関係者の業務
第7章 赤十字標章の使用と管理
第8章 国、自治体の責務
第9章 武力攻撃時の基礎知識
巻末資料
主な参考文献
船木たつの 著
2011.4刊 272頁 四六判
並製 1,600円(本体)
ISBN978-4-7989-0061-2
- 新・台所からみた政治
――父義広・たつの、時代と生 - 著:船木たつの
民主主義の原点、一主婦の政治家支援活動記
川崎市で理容店を営みながら、松沢成文氏(前神奈川県知事)、笠ひろふみ氏(衆議院議員)らの政治活動を支援してきた著者が、生活者の視点から描くみずみずしい政治家支援記。
第吃堯‖羹蠅らみた政治──松沢成文代議士とともに
●苦楽を共にして(松沢成文)
1 第一回神奈川県議会議員選挙
2 第二回神奈川県議会議員選挙
3 国政選挙
4 国会議員になって
5 国会見学
6 海外旅行
第局堯々餡餤聴から県知事へ
●『新・台所からみた政治』の出版に寄せて(松沢成文)
1 松沢しげふみ神奈川県知事選挙
2 松沢しげふみの魅力
3 小菅村の選挙
4 笠ひろふみ(衆議院議員):松沢さんの後継者
5 松沢さんの秘書・小林誠さん 市会議員へ
6 政権交代
第敬堯,錣父義広の生涯
日本比較教育学会 編
2011.7刊 202頁 A5判
並製 1,700円(本体)
ISBN978-4-7989-0071-1 C3037
- 比較教育学研究43号
特集:国境を越える高等教育プログラム - 編:日本比較教育学会
特集:国境を越える高等教育プログラム
トランスナショナル高等教育―新たな留学概念の登場―(杉本均)
連合王国における国境を越える教育―現状と課題―(秦由美子)
豪州大学によるトランスナショナル教育の展開と質保証(杉本和弘)
Diversification of International Student Mobility and Transnational Programs in Asian Higher Education(Miki SUGIMURA)
香港におけるトランスナショナル高等教育の展開(南部広孝)
アジアにおける高等教育の国際連携と日本―イニシアティブの多極化とその行方―(米澤彰純)
論文
The Impact of Parental Involvement on Girl's Academic Performance : A Case Study of Cambodian Secondary Schools(Sokcheng NGUON)
ペルーにおける子どもの働く権利を求める運動―その教育活動とラテンアメリカの思想・実践との関連―(工藤瞳)
留学生受入れによる地域活性化―自治体と大学の協働による取組みの横断的分析―(佐藤由利子、橋本博子)
シンガポールの前期中等教育段階における宗教学習の位置づけの変容(金井里弥)
〈書評〉
稲葉継雄著『朝鮮植民地教育政策史の再検討』(金泰勲)
今井航著『中国近代における六・三・三制の導入過程』(楠山研)
馬越徹著『韓国大学改革のダイナミズム――ワールドクラス(WCU)への挑戦』(韓龍震)
佐藤由利子著『日本の留学生政策の評価――人材養成、友好促進、経済効果の視点から』(堀江未来)
〈文献紹介〉
江原裕美編『国際移動と教育――東アジアと欧米諸国の国際移民をめぐる現状と課題』(江原裕美)
村田翼夫、山口満編著『バイリンガル・テキスト 現代日本の教育――制度と内容』(村田翼夫)
望田研吾編著『21世紀の教育改革と教育交流』(森下稔)
文部科学省生涯学習政策局調査企画課編『諸外国の教育改革の動向――6か国における21世紀の新たな潮流を読む』(上原秀一)
日本居住福祉学会 編
2011.5刊 102頁 A5判
並製 1,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0064-3 C3036
- 居住福祉研究11号
特集:東アジアの居住福祉政策 - 編:日本居住福祉学会
中国の居住保障――低所得者住宅政策の考察(李桓)
韓国の居住問題と居住福祉政策(全泓奎、南垣碩)
台湾の住宅政策と住宅問題――台北市を中心として(黄麗玲 著、岸野俊介 訳)
■第9回 日中韓 居住問題国際会議報告
2010年・第9回日中韓居住問題国際会議
日本の高度経済成長期における移住労働者への住宅供給(新家増美)
日本の低所得層居住政策(全泓奎)
日本の高齢社会における居住問題(大本圭野)
前車の覆るは後車の戒?(神野武美)
北京市の住宅事情を視察(高島一夫)
■居住福祉評論
幼稚園づくりで まちづくり(永橋爲成)
国際借家人連合(IUT)活動報告に見る世界の借家人の現況(高島一夫)
■学会動向
神野武美氏に2010年度「日本居住福祉学会賞」贈呈
■居住福祉の本棚
『日本の居住貧困――子育て/高齢障がい者/難病患者』
福祉社会学会 編
2011.6刊 216頁 A5判
並製 1,905円(本体)
ISBN978-4-7989-0067-4
- 福祉社会学研究8
- 編:福祉社会学会
増加する小規模・高齢化集落の福祉を特集
特集 小規模・高齢化集落の生活・福祉課題と持続可能性
特集解題:小規模・高齢化集落の生活・福祉課題と持続可能性(後藤澄江)
過疎高齢社会における地域集団の現状と課題(高野和良)
集落の維持・存続の分析枠組み ──「T型集落点検」から見えてくるもの(徳野貞雄)
小規模・高齢化集落の高齢者と地域福祉──長野県泰阜村の高齢者生活調査から(小磯 明)
福祉社会学からみた小規模・高齢化集落研究の課題(永井 彰)
自由論文
精神障害者と仕事(阿部俊彦)
地域福祉実践の規模論的理解──贈与類型との親和性に着目して(山本 馨)
介護職の「専門性」に対する認識と評価──介護老人福祉施設の場合(吉岡なみ子)
会長講演:福祉社会学の想像力(武川正吾)
書 評
岡部耕典著『ポスト障害者自立支援法の福祉政策』(杉野昭博)
神原文子著『子づれシングル』(下夷美幸)
久保田裕之著『他人と暮らす若者たち』(木戸 功)
澁谷智子著『コーダの世界』(松木洋人)
日米LTCI研究会編『在宅介護における高齢者と家族』(山口麻衣)
副田義也編著『内務省の歴史社会学』(冨江直子)
園田恭一著『社会的健康論』(郡司篤晃)
三重野卓著『福祉政策の社会学』(白波瀬佐和子)
山口佐和子著 『アメリカ発 DV再発防止" 予防プログラム』(盒極啝辧
山田昌弘著『ワーキングプア時代』(堅田香緒里)
若林敬子著『日本の人口問題と社会的現実』(杉岡直人)
渡邊裕子著『社会福祉における介護時間の研究』(須田木綿子)
コミュニティ政策学会 編
2011.7刊 168頁 A5判
並製 2,000円(本体)
ISBN978-4-7989-0073-5
- コミュニティ政策9
- 編:コミュニティ政策学会
地域社会をめぐる、あらゆる分野の人々が集い、地域自治とコミュニティ政策について、 共に考え、情報交換し、提言する。
巻頭言 次の10年に向かってコミュニティ政策学の発展を(名和田是彦)
第9回大会基調講演
経済活動と生活の営みの循環に立ったコミュニティを―地域経済学の視点から見たコミュニティ(高原 一隆)
鼎 談 『地域主権改革』と地方自治、コミュニティ政策のゆくえ(鼎談者:佐藤克廣/名和田是彦/高野馨、コーディネーター:中川幾郎)
特集論文 コミュニティで公共交通を創出する
(1) 交通基本法と交通権保障(森田優己)
(2) 市民がつくる地域交通(清水弘子)
(3) 買い物弱者対策としての移動販売について―高知県における(株)サンプラザ、行政等の取り組み(向囿英雄)
自由投稿論文
コミュニティの担い手組織の対立過程を通じたガバナンスの形成―岸和 田市葛城町を事例として(栄沢直子)
NUSA参加報告
2010Neighborhood, USA in Little Rock, AR会議参加の報告―協同行動に向けて(大内田鶴子)
第9回大会報告
書 評
辻中豊ほか『現代日本の自治会・町内会』(中田實)
前山総一郎『コミュニティ自治の理論と実践』(辻上浩司)
今村晴彦・園田紫乃・金子郁容『コミュニティのちから』(井岡勉)
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