DMX-C1 FAQ - MPEG4の編集に関する FAQ
DMX-C1 FAQ - MPEG4の編集に関する FAQ
DMX-C1 FAQ Ver.2
- MPEG4 の動画編集を行うためには、どれくらいのマシンが必要ですか?
- 付属の Video Studio で MPEG4 動画を編集してると時々無反応状態に陥ります
- 付属の Video Studio で MPEG4 動画の編集をすると重すぎる
- 付属の手ぶれ補正ソフト (Motion Director) での手ぶれ補正処理が異常に遅いんですけど?
- 手ぶれ補正した場合に切り出しを設定しないと画像の周辺部が変になるのですが?
- 手ぶれ補正をすると画像が大きく乱れたような画像になってしまいます
- 他のカメラで撮影した動画ファイルを付属の Motion Director で手ぶれ補正しようとしたのですが、ファイルが読み込めません
- 付属の Motion Director で QuickTime VR 画像を作成したい
- QuickTime VR で真上や下方向にも大きく動ける画像がありますが、Motion Director で作成できますか?
- 取り込んだ MPEG4 ファイルを Cinema Craft Encoder でエンコードすると映像は問題ないが音声がおかしくなってしまう
- MPEG4 の映像と音声の分離はどのソフトでできますか?
- QuickTime Pro はどうやって購入すればいい?
- 撮影した MPEG4 動画を Windows ムービーメーカーでは編集できませんか?
- TMPGEnc で撮影した MPEG4 動画を読み込めません
- Windows Media Video 形式に変換できますか?
- 付属 CD-ROM のソフトだけでも DVD Video や VideoCD を作るところまでできますか?
- Video Studio 7 に対応していない DVD 書き込みドライブを持ってる場合はどうしたらいいの?
- 市販の Video Studio 7 と、付属 CD-ROM 収録の Video Studio 7 SE DVD とは、どう違うの?
- 付属の Video Studio 7 がインストールされているのに、TMPGEnc で MPEG4 ファイルが読み込めなくなりました
- 撮影した MPEG4 ファイルを QuickTime Pro や TMPGEnc で AVI に変換すると音ズレが発生します
- 撮影した MPEG4 ファイルを QuickTime Pro や TMPGEnc で AVI に変換するとコマ落ちしてるようですが?
- QuickTime Pro で切り出した .MOV ファイルを Video Studio 7 に読み込ませると、音声部分がおかしくなる
- もっと快適に MPEG4 を編集できる環境はありませんか?
- MPEG4 編集に関して参考になるサイトや資料はありませんか?
- 横に向けて撮った動画ファイルを 90度回転させて普通に見られる動画にしたい
- QuickTime Pro の使い方を詳しく知りたい
- Mac では、どうやってムービー編集するのですか?
- Web-S モードで撮影した画像を付属の Video Studio 7 SE DVD で処理させるにはどうしたらいいいですか?
- DMX-C1 で撮影した動画をビデオテープに録画する方法を教えてください
- 撮影した動画の明るさ(輝度)やコントラストを簡単に変えたい
- 撮影した動画の、画面の一部分だけトリミング(切り抜き)したい
- 撮影した動画の音声を消したい
1. MPEG4 の動画編集を行うためには、どれくらいのマシンが必要ですか?
どのくらいの編集作業を行うかにも依りますが、とにかくできうる限り CPU も高速に、メモリもふんだんに、HDD も大量かつ高速なものを、というのが実際のところです。動画編集、特に MPEG4 ベースの動画編集に、全てのリソースは有って有り過ぎるということはありません。特にメモリだけは十分に必要です。
Mac と Windows でも多少話が異なってきますが、最低限の編集をするとしても個人的には Mac で 512MB、Windows だと 640〜768MB 程度は必要だと感じています。CPU は Mac で G4 800MHz 程度、Windows なら Celeron/Pentium 4 2GHz レベルが欲しいところでしょう。もちろん忍耐力が非常に強くて暇が有り余ってる人は別です。なお、3D 関係のものを追加しない限り、3D 関連が高速なグラフィックボードは特に必要ありません。
最低限の編集というのではなく、1時間程度の DVD を作るために数時間の MPEG4 素材+静止画画像その他を用意して、付属の Video Studio 7 SE DVD で編集するとなると、Pentium4 2.4GHz +1GB RAM あたりでも(個人的には)やる気がなくなるくらい重いです。HT 対応 Pentium 4 3GHz + 2GB RAM + RAID0 HDD を使っても、とうてい軽い、サクサク作業できるとは言えませんが。
一般的に価格対性能比では Mac より Windows の方が良いと言われていますし、個人的にもそう思いますが、こと MPEG4 編集については Mac の方が良いと感じています。純粋なマシン性能のせいだけではなく、ソフトウェア側 (Codec) の問題もあると思いますが、Mac の方が比較的快適なのも事実ですし、またビデオ編集を簡単にできるという点でも、個人的な実感として Mac の方が簡単便利かな、とは思います(iMovie/iDVD や Final Cut Express の値段と出来の良さもある)。
とはいえ、速くない Windows マシンでも、工夫で何とか乗り切る手もあります。常駐ソフトはあらゆるカットするという基本的な事項はもちろん、Video Studio 7 SE DVD だけを使わず QuickTime Pro などの別のツールを適宜併用することや、HDD がふんだんにあれば AVI ファイル化してしまうなど...ただ、メモリや HDD にはある程度の余裕が必要だと思います。
シンプルなおもちゃの電話を作る方法2. 付属の Video Studio で MPEG4 動画を編集してると時々無反応状態に陥ります
メモリを増設して下さい。512MB 程度もしくはそれ以下では、往々にしてそのような現象が発生します。MPEG4 を処理するのはかなり負担がかかるせいか、しばらく色々と編集作業をしているとハングアップに近い状態に陥り、最終的にはハングアップするか、メモリ不足のエラーを出して Video Studio が終了してしまいます。
768MB 程度へのメモリ増設は絶対条件ですが、当面をしのぐには編集作業をしていて MPEG4 クリップの再生が怪しくなったら危険信号ですので、一度 Video Studio を終了させて再び起動し直しましょう(マシンの再起動までは必要なさそうです)。なお、1GB 積んでいようと 2GB 積んでいようと、長時間の MPEG4 ファイルを読み込んでシーン分割やビデオ展開を使っていると、よくお亡くなりになります。
3. 付属の Video Studio で MPEG4 動画の編集をすると重すぎる
QuickTime Pro だとカット&ペーストを中心とした簡単な編集くらいしかできませんが、Video Studio よりは遥かに動作が軽いので、不要部分のカットや結合程度には QuickTime Pro をレジストして使う方が良いかもしれません。個人的には QuickTime Pro で必要な部分を切り出してから(再エンコードなし)、Video Studio に持ち込むという形で作業しています。ただし、後述する注意が必要です。
4. 付属の手ぶれ補正ソフト (Motion Director) での手ぶれ補正処理が異常に遅いんですけど?
正常です。異常に遅いです。SHQ モードで撮影した動画ファイルを処理させると、Pentium 4 2.4GHz でも1秒2〜3コマずつの処理です。最後の保存でも時間がかかります(MPEG4 の再圧縮処理をしているためと思われる)。全体に手ぶれ補正をかけずに一部だけを処理することも可能ですので、一部だけ手ぶれ補正するならば、その部分だけを指定して処理させるべきでしょう。
なお、QuickTime Pro と併用する場合には QT Pro で手ぶれ補正したい部分だけをファイルに切り出して Motion Director に処理させ、あとで QT Pro で結合するという技もありますが、結合した際の前後で違和感を生じることがありますし、非常に手間ですのでお薦めはしません。
個人的には 「正直、このソフト使えません」 と言い切っていいと思っています。使えるとしても非常に限定された条件になり、本体に手ぶれ補正がない分をこのソフトを付けることでフォローするのは無理です。実際に買って使ってみて 「本体に手ぶれ補正がなくてもパソコン上でできます」 なんていうのは、ある意味誇大広告に近いものがあるとさえ思いましたね。
5. 手ぶれ補正した場合に切り出しを設定しないと画像の周辺部が変になるのですが?
仕様です。手ぶれ補正で画像の一部分しか使わなくなったために、残りの部分は前のフレームから流用しているために、周辺部で画像が流れたり変になるようです。
6. 手ぶれ補正をすると画像が大きく乱れたような画像になってしまいます
シーンが大きく変化する動画を手ぶれ補正させるとダメなようです。ズームを行っている時、カメラを動かす時にゆっくり動かしてない時、自転車や自動車で加速減速しているような状況に対して手ぶれ補正をかけると、乱れてどうしようもない画像ができあがるようです。諦めるしかありません。どうせ使えないソフトですし(とか言ってみたくなります)。
7. 他のカメラで撮影した動画ファイルを付属の Motion Director で手ぶれ補正しようとしたのですが、ファイルが読み込めません
Motion Director が読み込めるファイル形式は MOV (映像トラックは MotionJPEG、音声トラックは WAVE) または MP4 (映像トラックは MPEG4、音声トラックは AAC) の形式だけで、他のファイル形式は扱えない仕様です。
8. 付属の Motion Director で QuickTime VR 画像を作成したい
三脚を使い、できるだけ完全に水平に撮影できるように調整して、ゆっくりと一定速度で 360度一周した動画を撮影してください。それを Motion Director で一周開始点、終了点を調整しつつ、VR 画像を作成します。撮影時の動画が全てなので、
- できるだけ水平にして、一周の開始点と終了点の画像が一致するようにする。
- 一定速度で、特に速く動いてしまうのは厳禁。
- 一方向に進むようにして、逆方向に戻ったりぶれたりしないようにする。
- 一周している間に上下にぶれないようにする。
- できるだけ露出が大きく変わらないようにする。
- 一周の開始点と終了点の露出が同じになるようにする。
といったところがポイントだと思います。これらをあまり守らずに取った失敗事例ですが、Motion Director を使って QuickTime VR 画像を作った事例を以下に挙げておきます。
参考サンプルファイル:
QTVR 画像その1 (391KB)
QTVR 画像その2 (436KB)
9. QuickTime VR で真上や下方向にも大きく動ける画像がありますが、Motion Director で作成できますか?
できません。あくまで水平方向 360度のみの画像の生成のみです。
10. 取り込んだ MPEG4 ファイルを Cinema Craft Encoder でエンコードすると映像は問題ないが音声がおかしくなってしまう
QuickTime Pro で映像と音声を分離して別々にエンコードして下さい。
11. MPEG4 の映像と音声の分離はどのソフトでできますか?
QuickTime Pro でできます。フリーのコマンドラインツール mp4creator60 というものでも可能だそうですが、筆者は未確認。
アンティーク散水雇うことができる12. QuickTime Pro はどうやって購入すればいい?
Apple のサイトでオンラインでレジスト (¥3,780) して下さい。Apple の ID 登録とクレジットカードが必要です。この程度のお金を出せるなら補助ツールとしては結構良いように思います。
13. 撮影した MPEG4 動画を Windows ムービーメーカーでは編集できませんか?
できません。初期バージョンと、ムービーメーカー2ともに MPEG4 を扱うことはできませんでした。
14. TMPGEnc で撮影した MPEG4 動画を読み込めません
付属 CD-ROM に収録されている Video Studio 7 をインストールすれば読み込み可能になります。
15. Windows Media Video 形式に変換できますか?
付属 CD-ROM に収録の Video Studio 7 SE DVD で可能です。ただし、MPEG4 からの変換は相当時間がかかります(P4 2.4GHz で5分の動画を変換するのに2時間くらい)。
なお、Microsoft が配布している公式の WMV 変換ソフト Windows Media Encoder ですが、MPEG4 動画ファイルを直接変換するのは無理なようです。最新版の Media Encoder Ver.9 だと MPEG4 ファイルを読み込んでくれて、一見うまくいくように見えるのですが、実際にはパス2でほとんど止まった状態になって、ほぼ変換不可能です(少なくとも確認した3台のマシンで全て同じ現象)。
16. 付属 CD-ROM のソフトだけでも DVD Video や VideoCD を作るところまでできますか?
できます。付属 CD-ROM に収録の Video Studio 7 SE DVD は、VideoCD や DVD のライティングまでサポートしています。ただし、お持ちの DVD 書き込み可能ドライブや CD-R/RW ドライブが Video Studio に対応しているかどうかにも依りますので、ULead のサイトにあるVideo Studio 7 の互換性ページで確認してください。
なお、Mac では iMovie → iDVD の流れで簡単に作成できます。もちろん、iMovie の代わりに Final Cut Pro や Final Cut Express、Adobe Premiere を使うことも可能です。
17.Video Studio 7 に対応していない DVD 書き込みドライブを持ってる場合はどうしたらいいの?
Video Studio 7 で DVD Video や VideoCD に合わせたファイル(MPEG2 や MPEG1)を HDD 上に出力し、そのファイルを別の DVD オーサリングソフトで読み込んで(DVD 書き込みドライブ付属のものなど)、DVD Video 用にオーサリングして焼くなりして下さい。これらについては、ネット上で検索すれば解説しているページもありますし、多数の参考書籍も出ていますので、そちらをご覧下さい。再エンコードしないようにする方法だの何だのを書いていたら気が遠くなりそうなので(笑)
18. 市販の Video Studio 7 と、付属 CD-ROM 収録の Video Studio 7 SE DVD とは、どう違うの?
オンラインヘルプの FAQ その他に依れば、次の点が違います。
- GIF形式をサポートしていない
- CONTENT CDが入っていない(サンプルの動画やサウンド集)
- 冊子のマニュアルが付属しない(PDFファイルのみ)
- デフォルトで用意されている素材や効果などが製品版より制限され少なくなっている(各1〜4個程度)
- ISO MPEG4 形式の動画に対応している(パッケージ品は非対応)
というものです。なお、その他の製品で添付されていることの多い 「Video Studio 7 SE」(DVD なし) は、これに加えて DVD や VideoCD のライティング機能がないものです。
19. 付属の Video Studio 7 がインストールされているのに、TMPGEnc で MPEG4 ファイルが読み込めなくなりました
Windows Media Player で MPEG4 ファイルを再生するために 3ivx D4 Codec を入れていて、それをアンインストールしませんでしたか?その場合には、Video Studio 7 が入っていても MPEG4 ファイルが扱えなくなります。Video Studio 7 を一度アンインストールし、再度インストールし直してください。
20. 撮影した MPEG4 ファイルを QuickTime Pro や TMPGEnc で AVI に変換すると音ズレが発生します
AVI 出力の際は、ビデオ出力設定の色数を 1677色 (24bit) 、音声出力設定を 16bit/48MHz にしていますか?色数が 1677色+ (32bit) になっているような場合には音ズレが起きます。
また、それ以外の場合でも10分以上のファイルを変換した場合、微妙に音ズレが出てしまうことがあります。どうしてもきっちり合わせたい場合には、QuickTime Pro でビデオトラックと音声トラックを分離して変換作業を行い、最後にきっちり合わせるしかありません。
21. 撮影した MPEG4 ファイルを QuickTime Pro や TMPGEnc で AVI に変換するとコマ落ちしてるようですが?
一部の撮影ファイルでは MPEG4 ファイル上ではコマ落ちしてなくても、AVI に変換すると微妙に引っ掛かりが発生している場合があります。フレームレートその他を合わせても起きている場合がある他、Video Studio 7 で変換すると大丈夫な素材があったり、マシン環境に依って発生しない素材もあり、またどの条件下でも発生する素材もあるなど、今のところ条件などが明確ではありませんので、変換後はきちんとチェックするしかありません。
また、ノートパソコンなどでは HDD の転送速度が遅い場合があるため、AVI ファイル再生時にファイル読み込みが追いつかなくなってコマ落ちしている場合があります。変換した AVI ファイルを MPEG1 など軽い圧縮形式に再変換するとコマ落ちや引っ掛かりがなくなる場合には、その可能性が高いと思われます。
スケートボードで探したいもの22. QuickTime Pro で切り出した .MOV ファイルを Video Studio 7 に読み込ませると、音声部分がおかしくなる
付属の Video Studio 7 SE DVD は MPEG4 (.MP4) 対応版であり、Video Studio 7 は元々 QuickTime 形式 (.MOV) に対応しています。しかし、MPEG4 圧縮を使った .MOV ファイルにはきちんと対応し切れていないようで、.MP4 ファイルを QuickTime Pro で切り出した .MOV ファイルを Video Studio 7 SE DVD に読み込ませると、映像部分はきちんと扱えますが、音声部分は再生されないようです(+ファイル切り替え時にノイズが発生することがある)。
対策としては QuickTime Pro で切り出さず、.MP4 ファイルをそのまま Video Studio 7 SE DVD に読み込んでシーン分割機能を使うか、切り出した際に映像トラックのみ .MOV に出力して、音声トラックは別途 WAV ファイルに変換して出力し、それを Video Studio 7 上で一緒にします。簡単なのは前者ですが、MPEG4 ファイルが多くなると Video Studio 7 が激重くなるので、多数のファイルや長尺な場合には後者の方が結果的に早い場合もあります。
なお、VS7 は一度タイムラインに色々割付を行ったものの構成変更は大変なので、そのあたり十分事前に考えてから VS7 へ持ち込んだ方が良いと思います。
23. もっと快適に MPEG4 を編集できる環境はありませんか?
Windows マシンを使ってるなら、それなりのスペックの Mac を買って Final Cut を使えば、もう少し快適な編集環境が得られるでしょう(これは紛れもない事実)。同じ20万出すとしてもビデオ編集、こと MPEG4 編集ということを考えれば HT Pentium 4 なマシンを買うより、PowerMac G5 を買った方が快適でしょう。基本的に Windows メインの筆者も(ホントのメインは UNIX/Linux ですが)、音楽仕事用の Mac で作業を試すとそう感じます。
Windows マシンで、というなら、なかなか難しいところです。Video Studio 7 より Media Studio Pro の方が動作が軽いのは事実ですが、現状 MPEG4 をきちんと扱いきれないようです。
撮影した動画を、色々編集したり、かつ確実に、時間のロスなくやりたいのならば、DMX-C1 を売り払って DV で編集した方が正直良いです。テープメディアから取り込む手間はあっても、編集作業の手間や時間を考えるとお釣りが来るどころか、話にならないくらい手早く出来ます。DMX-C1 および MPEG4 ベースのビデオ編集は時間ばかりかかり、また色々と不安定な面もありすぎます。
編集という点からも、DMX-C1 は DV カメラの代わりにはなれないです。というより、現状(Windows 上での) MPEG4 規格での編集が実用的でない、という意味です。将来マシンパワーが上がり、 MPEG4 を楽々扱える時代になれば、また違ってくるでしょう。数年前には DVD をパソコンで見たり編集するのが一苦労だったのが、今では当たり前の話であるように。
24. DMX-C1 で撮影した動画ファイルの編集に関して参考になるサイトや資料はありませんか?
筆者も DMX-C1 発売前後の頃から色々と探していますが、ほとんどどころか、きちんと参考になるものは全く皆無といっていいのではないかと思います。無論、一般的な動画編集のことなら参考になるサイトや書籍は山ほどありますが、こと DMX-C1 で採用されている ISO 準拠の MPEG4 ファイル形式の動画編集となると全くないのが実情です。
それも当然のことで、ISO 準拠の MPEG4 ファイル形式の動画が素材になるといったことが今までなかった、DMX-C1 を使って初めて ISO 準拠の MPEG4 動画ファイル素材を提供することになったわけですから、これはもう道なき道を自分で探して歩いていくしかないでしょう。2ちゃんねるや価格.com の掲示板でも DMX-C1 についての結論の出ない利点欠点についての話などには盛り上がるものの、実際的な編集に関する会話はほとんどありません(ちょっと短時間撮って、編集も Cut&Paste 程度の人が多いのでしょうね)。
基本的なところは他の動画ファイル形式と同じですが、長尺の素材をそのまま使うとマシン負荷がかかりすぎて作業にならなかったり、AVI 変換時の問題、音ズレなど細々とした点での問題が山積しているのも事実です。筆者自身が色々とまとめようかという妄想もありますが、どこまで書くかとか問題点の再現性など難しい面があり、何よりもまとめて書く時間が取れないので、妄想のままで終わりそうです。
25. 横に向けて撮った動画ファイルを 90度回転させて普通に見られる動画にしたい
QuickTime Pro を使って簡単に動画を回転させることができます。
- QuickTime Pro で回転させたい動画を開きます
- ムービーメニューから「ムービーのプロパティ」を選択します
- 出てきたサブウィンドウの左上のプルダウンメニューから「ビデオトラック」を選択します
- 同じくサブウィンドウの右側のプルダウンメニューからは「サイズ」を選択します
- すると下に右回転、左回転のボタンが出るので、それを1回クリックするたびに90度ずつ右または左に画像が回転します
- 希望の位置に画像を回転させます
- ファイルメニューから「別名で保存」を選択し、ファイルダイアログの下側のオプションで「独立再生形式で保存」を選びます(オプションの意味を理解していて不要な場合は通常保存でも問題なし)
- 適当なフォルダに適当な名前をつけて保存します
QuickTime Pro を利用したくないという場合は、付属の VideoStudio7 SE DVD でいったん AVI 形式に出力し、aviutl や virtualdub などのフリーウェア系の AVI 編集ソフトや TMPGEnc フリー版を利用して回転させることになります。が、この方法を利用する場合、AVI 形式に出力する時点でかなりの HDD 容量を必要とします。
26. QuickTime Pro の使い方を詳しく知りたい
QuickTime Pro は、多くのファイル形式に対応したファイルコンバーターとしての機能や、編集メニューにあるようなカット&ペースト、トリムといったファイル編集機能以外にも、トラックの取り出し・削除を始めとするトラック編集機能などの機能があります。トランジション(場面切替効果)を使うような編集には向きませんが、反面ビデオトラックに対する一括マスキング、複数レイヤーの導入とレイヤー間ブレンド効果、字幕(テロップ)の挿入・差し替えなどが可能です。
これら QuickTime Pro に関する詳しい説明がまとまっているサイトなどはなく、QuickTime Pro のオンラインヘルプ以外は試行錯誤あるのみといったところです。一定の情報がまとまっているサイトとしては、
QuickTime Proでオーサリング!(窓の杜)
がありますが、網羅的に解説されているわけではありません。ある程度まとまった QuickTime Pro 解説としては
QuickTime GuideBook
なる本があります。興味ある向きは一度見てみると良いのではないかと思います。
27. Mac では、どうやってムービー編集するのですか?
プリインストールされている iMovie が使えます。そのため DMX-C1 の付属 CD-ROM には、Windows 用の編集ソフト(Video Studio 7 SE DVD) は収録されていても、Mac 用の編集ソフトがついていないのだと思います。Mac ユーザーには割りと当たり前のことですので、特に言及してなかったり、話題がないのだと思います。
Windows の編集環境との比較で言えば、iMovie でも Video Studio 7 SE と同等レベルの編集はできますし、iMovie に不満ならば Final Cut Express という良質な選択肢もあります(更に上には Final Cut Pro や Premiere もありますが)。DVD 作成は iDVD (もしくは DVD Workshop Pro) へ任せればいいだけですし、MPEG4 の編集については Windows より Mac の方が比較的軽いので、Mac のムービー編集環境は問題ないどころか、ソフトの数だけ多い Windows より良好かと思います(勿論、良い点ばかりではなく、DVD にする時の MPEG2 Codec の選択肢が少ないなどの難点もあります)。
28. Web-S モードで撮影した画像を付属の Video Studio 7 SE DVD で処理させるにはどうしたらいいいですか?
付属 CD-ROM に収録されている Video Studio 7 SE DVD は、Web-S モードの動画に対応していません。2/17 より Video Studio 販売元の Ulead Systems より、Web-S モードに対応させるアップデーターが配布されています。こちらのページよりアップデータープログラムをダウンロードして実行することで、Web-S モードに対応させることができます。
29. DMX-C1 で撮影した動画をビデオテープに録画する方法を教えてください
特に凝った編集をするつもりがなければ、DMX-C1 の AV 接続ケーブルでビデオデッキに接続し、DMX-C1 で動画を再生しながらビデオデッキで録画をしてコピーするのが一番手っ取り早いです。不要な部分をカットするのは、その部分だけビデオデッキの録画を一時停止にしてやれば良いだけです。
別に冗談でもなんでもなく、こういったアナログなやり方が一番手っ取り早いです。パソコンを経由すると、いきなり敷居が高くなったり、手間隙がかかったりします。
30. 撮影した動画の明るさ(輝度)やコントラストを簡単に変えたい
付属の Video Studio 7 SE DVD で編集する場合には、編集メニューで変更したい動画ファイルを画面下部のムービー素材欄に追加し、左側のフィルタタブを選んで、右側のフィルタメニューから「明度とコントラスト」を選んでやればできます。ただし、Video Studio のフィルタは必ず、フィルタ対象ムービーの始点と終点,2箇所でのフィルタ掛け具合を指定してやらねばなりませんので、最初は注意が必要でしょう。
また、もっと簡単なのは QuickTime Pro を使うことです。こちらはムービーメニューの 「ビデオコントロールの表示」 を選択すれば、画質コントロールメニューが出てきます。上下で修正項目の変更、左右で修正量の変更をしてやります。
31. 撮影した動画の、画面の一部分だけトリミング(切り抜き)したい
ある一定の部分を固定してトリミングしたい場合には、QuickTime Pro のマスク機能を使うのが一番手っ取り早いでしょう。まずはペイントソフトなどで動画ファイルの大きさ(640x480 pixels など)に合わせた白紙画像ファイルを作り、そこに黒でトリミングしたい部分を塗りつぶします。そのファイルを QuickTime Pro で読み込める形式(BMP 形式でも GIF 形式でも TIFF 形式でも PICT 形式でも、場合によっては JPEG 形式でも)で保存します。
次に QuickTime Pro のムービーメニューから 「ムービーのプロパティ」 を選択すると別ウィンドウが出てきますが、左側のプルダウンメニューを「ビデオトラック」、右側のプルダウンメニューで「マスク」を選び、設定ボタンを押して先ほど作った画像ファイルを読み込みます。これで画面の一部分だけが切り抜かれるマスク処理が行われます。これを書き出せば、その切り抜かれた大きさの動画ができあがります。
32. 撮影した動画の音声を消したい
Video Studio 7 SE DVD では編集素材として使う動画ファイルを選択してミュートを押せば、編集後の書き出しも含めてその動画素材の音声は出力されません。QuickTime Pro の場合には編集メニューの 「トラックの入/切」 で音声トラックを切るか、「トラックの削除」 で音声トラックを削除します。
【 トップページへ戻る 】
0 コメント:
コメントを投稿